2013年8月8日木曜日

清光林業株式会社 副会長 岡橋清隆さんに聞く 『道づくり』

天皇賞を受賞された 「壊れない作業道づくり」について、清光林業株式会社 副会長 岡橋清隆さんに聞く


 森林文化アカデミーのクリエーター科林業再生講座 「木材生産システムの応用」の一環として、
また短期技術研修「施業プランナー育成研修」の現地踏査再確認として、岡橋清隆副会長にご指
導願いました。

  「人間が一度手を入れた自然は最後まで面倒を見なければならない」、奈良県の清光林業株式会社会長、岡橋清元さんの言葉です。

 岡橋さんは長年「壊れない作業道づくり」による集約的で生産性の高い林業経営に取り組まれ、平成24年度(第51回)農林水産祭天皇杯を受賞されました。


 今回は森林文化アカデミーの演習林33haに有効な作業道が開設できるかどうか? 現地踏査を
一緒にして頂きました。

 森に入る前に、対岸の運動公園から演習林の遠景を見て頂き、演習林に入って、崖錐地やヘア
ピンカーブポイントを確認して頂きました。

 要所要所では、どのように作業道を開設すべきか。谷越えはどうすべきか。この土質は安定する
かなど、様々なヒントを下さいました。


 しかし、この演習林には作業道開設を阻む魔物がいます。標高150~200m付近にチャート岩塊
が散在し、ここを通過するのが難関。

 作業路は単に作れば良いのではない。開設経費を掛けても投資回収できるような林分があるの
か? また、将来的にも利用価値があるのか? そして、経常経費が少なく管理容易な作業路と
なるか? などなど、検討すべき項目は様々あります。

 今回は半日間の現地踏査でしたが、岡橋さんの経験をもってしても、森林文化アカデミーの作業
路開設は難題であることを学びました。

 岡橋さん、暑い中、熱心にご指導有り難う御座いました。学生も職員も大変勉強になりました。

 以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。