2014年5月19日月曜日

森林文化アカデミー『開学記念フォーラム』開催

涌井学長と6名の卒業生から受け取る熱い思い


 平成26年度の森林文化アカデミー開学記念フォーラム
  在校生が近未来の森林文化像を探れるフォーラムを目指し、同時に学長や卒業生から、現地
現物主義に則って実践事例を学ぶ場として開催されました。


 最初に涌井史郎学長から『歴史的転換点にある我国の林業と森林社会』と題した講話です。

 人類が、日本人が、どのように森林と関わり合いながら現在に至り、今後私たちは何をなすべき
なのかを考えさせる内容で、
 森林空間は林業としての空間だけでなく、多様な利活用による多種多様な未来が見える。
そう思えるお話しでした。


 卒業生発表者の1番目は第1期生で「木造建築」講座出身の滝口泰弘さんです。
滝口さんは建物の改修、住宅医ネットワーク、NPO法人ウッドAC、ウッドマイルズ研究会、美濃市
の公共サインづくり、長久手町のこども塾など、現場に直結した様々な活動を通しながら、どのよう
に仕事をしてきたかを解説してくれました。


 2番手は第9期生で「ものづくり」講座出身の鬼頭伸一さんです。
鬼頭さんはNPO法人グリーンウッドワーク協会に属し、竹部会を6名で運営している中心人物
です。
 美濃市の番屋2号館で毎週水曜・金曜日に竹細工の講座を実施したり、鵜飼いの鵜を入れる
鵜籠やとった鮎を入れるはき籠など、技術伝承につながる作品づくりや竹林整備、イギリスなど
でのイベント開催など、様々な実践活動を報告。


 3番手は第11期生で「山村づくり」講座出身の山田哲也さん。
出身地の山県市で「や~まん」の活動と称して、地元の遊びとしての「へぼ採り」や祭礼、農業体験
など、いかに地域に密着していくかを熱く語ってくれました。
 薪販売で小遣いを稼ぎ、一円にもならない「里山新聞」づくりに熱中する。相反するような活動で
すが、その中で自分自身のしっかりした立ち位置を持つことの重要性を教えてくれました。



 4番手は第7期生で「インタープリター」コース出身の辻祥悟さんです。
NPOしずおか環境教育研究会(エコエデユ)の6名いる職員の一人として、子どもたちやお母さん
たちを対象とした企画を多数実践。
 仕事として成立させるには、「事業性と市民性」が重要で、収支を考えなければ持続可能とは
言えない現実をお話しされました。


 5番手は第9期生でエンジニア科出身の松山峰大さん。

 松山さんは郡上市の古川林業で森林技術者として第一戦で活躍するフォレストワーカーなので
すが、自称「山師」。 山師はあまり良いイメージがないかもしれませんが、松山さんの山師は、
山のことなら何でも出来るスーパーマン。毎日が新鮮で勉強になる。
 何にでも意欲的な松山さんならでは現場の話も相当おもしろく、最後に「単なる独り言」といい
ながら、教科書や法律上の話と現場でのギャップを説明してくれました。


 6番手は第11期生で「林業再生」講座出身の坂本陽さんです。
坂本さんは前職の技術を活かして、BOXBOX社の代表として現場管理用(工程管理)のソフトを
開発し、管理業務されていない林業に新風を吹き込んでいる一人。

 林業だけでなく白川町黒川などでは、有機野菜づくりの人たちとの企画も進行中とのこと。

 
 さて、卒業生6名の実践報告の後は、IPコースのナバさんと卒業生によるパネルディスカッション
です。
 森林文化アカデミーらしく、会場の外で青空ディスカッション。
 
 成果主義では長続きしづらいので、多様性の中で自分が泳いでいける場をつくる意見。
サラリーマンは組織の中で働いている。しかし一人だと誰も助けてくれない現実。お金は価値を
代替するが、お金以外の代替品もある意見。 補助金に頼るのではなく、積極的に自主企画する
ことで持続可能としてきた団体の事例。
 仕事とは「人に仕える事」、であれば嫌いな人の言うことも聞かなくてはならない現実。
 
 多くのことを語ってくれましたが、いくら語っても時間が足らないほど。
現場で活躍する卒業生が輝いて見える瞬間を嬉しくもあり、頼もしく感じたフォーラムだったので
す。
 
 以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。

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