林業再生講座2年の笠木です。「森林施業演習」で高山市荘川の標高約1000mにある広葉樹実験林を見学しました。
最初は、カツラ、ケヤキ、クリの30年生の人工林を観察しながら歩き、現在の林況になった経緯を考えました。
「目的以外の樹種が大きく育っている」、
「樹形が細長いものが多い」、
「地形により成長の差が大きい」などなど。
この広葉樹の人工林は木材生産を目的としているが、当初に目的としていない樹種も成長してきたとき除伐をしてしまうのか、もしくは有用樹種なら一緒に成長させ混交林してしまうかなど、その時の状況により常にベストなるように考える必要があると思いました。
同じ時期に植えられているはずなのに、少しの環境の違いでも成長に大きな差がでてしまうところもあり、広葉樹の適地適木の重要性も学びました。
広葉樹の森づくりをするには、多くのことに気を使わないといけない。
太くて大きな木を育てるには下からも枝をつけ樹冠を広げる必要があるが、その場合、枝による節で目指している材長が採れなく可能性がある。
間伐をやり過ぎてしまうと幹に日が当たり、そこから後生枝が出てきてしまえば材としての価値がなくなってしまう。
獣害により育てているものが食べられてしまう。
今回、見学してみて広葉樹の森づくりの難しさを感じました。
今後、多くの広葉樹の森を見て考え、樹種の特性を知り、利用できる木材の用途など勉強していきたいです。
クリエーター科 林業再生講座 2年 笠木遼一