2014年8月5日火曜日

樹木学実習第二弾 あっという間に頭がパニックに?

林業再生講座の 『樹木学実習/樹木学指導実習』 の2回目を行いました。

訪れたのは高山市清見町の西ウレ峠付近。2日前に生涯学習講座で、別のご一行様が訪れた場所です。

前回は、荒天のため室内での同定実習。今回も雨が心配されましたが、現地に入りました。残念ながら、午後から一時、土砂降りに遭ってしまいました。トホホでしたが、上を見上げられない分、足下にあるものをしっかり見ました。林内に降る雨の雨粒の大きさ、樹幹流で流れ落ちる水量の多さなど、雨の中でこそ観察できたこともありました(これはこれでラッキー)。

まずは2年生が1年生を指導します


さて、今回は現地の実習なので、お題は盛りだくさん。

 ■ 樹種の見分けをつける  「これとこれは違う種」 と 「これとこれは同じ」 ということがわかるのが、同定の始まりです。

 ■  成木と実生稚樹を覚える  実生稚樹の同定ができることが、更新に関わる部分の判断や実際の作業を行う必要条件です。また、実生と成木を同じ場所で見ることで、樹木の成長の時間を感じてほしいと想います。



 ■ 樹種の生えている立地環境を知る  「どんなところにどんな樹種が生えている」、「この樹種はこんなところに生えている」 ということを知っていることが、適地適木を語る第一歩です。

 ■ 実生がある場所を知る  更新サイトを知ることは、天然更新を考える上で大切です。




 
 ■ 多くの個体を見る  種に特有な形態、その中での個体差を知ることがで、同定能力が格段にアップします。まずは、図鑑に載っている1枚の葉を知っているだけでは現地での同定はできないことに気づいてほしいですね。

 ■ 樹皮や樹形で同定する  樹皮や樹形で同定できれば、落葉期でも同定ができます(冬の実習のメインテーマです)。樹皮の色で、広い林内で 「あそこにアレがいる」 ということもわかります。

 ■ 階層構造と生活形を関連づける  森林の垂直的な構造と構成要素の関係を知ることは、森林のことを理解するのに欠かせません。

などなど。



 樹種を一つ覚えるだけでも大変なのに、こんなに求められても... 学生の頭はパニックになっていたかもしれません。でも、広葉樹を云々、天然更新を云々というのなら、これらは必須。

 これらを身に付けるには、場数を踏むしかありません。授業で行う実習は、樹種を習うというよりは、何をどう見るか、それによって何がわかるのかを身に付ける手始めに過ぎません(もちろん、主要な樹種に関する情報はきちんと伝えますので、それを覚えることも大事です)。

 学生諸君、どれだけ自分で場数を踏むかが勝負ですぞ。


  by 横井秀一

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