2014年9月10日水曜日

エンジニア科乗鞍岳登山:あまりにもリアルに感じる自然の厳しさ~その3~

さて、エンジニア科の登山も終盤に差し掛かってきました。とことん天気に味方されなかったわけですが、最後こそはという思いで乗鞍を出発し、西ウレ峠に向かいます。

西ウレ峠までは高山の市街地を抜け、高山と郡上を結ぶせせらぎ街道を通ります。8月の大雨で大変な土砂災害、水害にあったこの地域。今でこそ道路は通行できるようになっていますが、あちこちでその爪跡を見ることになりました。

西ウレ峠についた際、かなり雨が強く降っていたため、一度道の駅パスカル清見へ行き、少し早い昼食をとることにしました。天気図を見ると、その時間を稼げば雨の山場は過ぎるだろうという見通しでした。お弁当を食べた後、再び西ウレ峠へ向かいます。読み通り雨は小康状態となり、レインウェアもなしで散策できるほどでした。

  

横井先生から、このあたりの植生の解説を聞いたのち、散策道を歩きはじめます。乗鞍周辺とは違い、冷温帯に属するこのあたりでは豊かな植生が見られるようです。





 ホオノキ、トチノキ、夏椿、捻木、オオカメノキ、ミズメザクラ、ブナ、ミズナラ、コシアブラ、ハリギリ、ウリハダカエデ、ハウチハカエデなどなど、次から次へといろんな樹木の名前が出てきます。それぞれの見分け方や材の利用についての解説をしながら進みます。





しかし、さらに奥に進もうとしたとき、遊歩道は土砂崩れにより寸断されていました。 上方からブナの木が根元から崩れ落ちています。さすがにこれ以上は進めません。



大雨が悪いわけでもなく、土砂崩れが悪いわけでもありません。これも自然な遷移です。本来このブナの木があったと思われるところにはきれいなギャップができています。ここに新たな種子が飛来し、新しい木々が育っていくのでしょう。

今回の登山では、標高が高い乗鞍岳の植生を見ながら、さらに自ら雨風に打たれることにより厳しい自然にさらされて生きる植物がどのような環境で生きているのか体感することができました。また、西ウレ峠では豊かな植生ばかりでなく、自然の猛威にあい崩れた山肌から、自然の遷移のきっかけを目の当たりにしました。リアルに感じた自然という厳しさ、エンジニア科夏の登山はこうして1泊2日の日程を終えたのでした。



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