『受け口は伐倒方向に向いているか』、山にJIRIの確認の声が飛ぶ!!
今日は先週から続いたチェンソー操作のための実習総仕上げ、54年生ヒノキ林をエンジニア科
1年生が伐採しました。
指導教員は横井先生、原島先生、そしてJIRIです。
エンジニア科の伐採の前に、林業再生講座の面々がデモを見せ、エンジニア科が伐採する時に
はクリエーター科がご意見番としてサポートしました。
林業再生講座のデモは飯嶋さん。STIHLの261を楽しそうにふかし、快音を山に轟かせて受け口
をつくります。
折尺で受け口の方向と大きさを確認してOKでしたので、次は追い口切りです。
伐倒方向と自分の立ち位置の関係から、チェンソーの上刃をつかって追い口を入れていきます。
追い口を入れ終わったら、呼び子を「ピッピ~」と吹いて、クサビを打ち込みます。
今回はヨキではなく、ハンマーで打ち込みました。
一回打つたびに、ヒノキの梢が「ピクリ」と少しずつ動くのが分かります。
クサビを入れて倒れていくヒノキは、しっかり目標とした方向に倒れて行きました。狙い通り。
気持ちよく倒れるヒノキを見ながら、飯嶋さんも満足げ!!
しかし、伐採した後に、切り株に残るツルの跡から、
①今回はどこがダメだったか?
②どうすれば良くなるのか?
③次回は何に注意してチェンソーを入れるべきか?
それを話し合います。 この検討をすることが重要です。
さて、エンジニア科のみんなも、自分たちが伐採する立木を選木して、伐倒方向や受け口など
を相談しています。
思い通りに伐採できるかどうか?・・・・・・お楽しみと考えるのは、私だけ?
エンジニア科一番手の花村くん、折尺を重錘代わりにして立木の傾き(左右と上下)を見ていま
す。
立木がどちらの方向に傾いているか、自分が想定している受け口の大きさや形は良いか、追い
口の入れ方はどうすべきかを、この時点で予測します。
花村くんは、自分の伐採計画を仲間に説明し、見事に目標通りに伐倒したのです。
いつも通りの冷静な動きで、初めての伐採にしては、「お見事!」って感じです。
花村くんが伐採した全木を、今回は310cmに玉切ることにしました。
元は少し打ち出しするので、実際には地上50cmのところから一番玉を採材し、三番玉まで造材
しました。
何人かの人が伐採した後、最後は置田くんのチャレンジです。
受け口はうまく切ることができ、続いて追い口切りです。若干予定が狂いましたが、追い口を
切って、クサビを三本打ち込んで行きました。
伐倒後は切り株にチェンソーを載せ、使用したクサビ(青色2つ)を手に『記念撮影』
これ一本倒すだけでも、大量の汗をかき、相当な疲労感。でもでも、まだ造材と枝払いがありま
す。 あと少し頑張りましょう。
さて、伐採の初級編はここまで。 秋には江崎先生をお迎えして、これよりも高度な伐採に挑戦
です。
以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。