2014年11月14日金曜日

東濃桧の里、加子母で学ぶヒノキ良質材生産と製材加工

中津川市加子母の優良材生産クラブ学ぶ
 

 毎年恒例のエンジニア科の加子母研修。
今年も加子母の優良材生産クラブの方々にご指導頂きながら、山から製材までを勉強しました。
引率教員は原島、杉本、JIRIの3名。

 加子母優良材生産クラブの事務局をつとめる安江正秀さんが中心となり、粥川副会長や
若手の熊沢雄介さんたちにグループ毎に指導を受けました。


 山の現場では優良材生産のための密度管理や枝打ち作業について、安江さん、熊沢さんから
説明を受けました。
 もちろん、学生も積極的に質問をさせて頂きました。


 今回は現場で伐採をする予定でしたが、突然の雨、みぞれ(山頂は雪)という悪天候。そこで、
急遽予定を変更して、加子母にある明治座へ行き、加子母の伝統建築と木材利用について学ぶ



 建物はヒノキは一本しか使われていません。木材はモミ、ツガ、マツ、クリ、ケヤキが使われ、
明治27年に村人が自力建設した劇場です。

 大広間の梁には樹齢400年、長さ14.5mの巨木が使われ 、回り舞台の土台はクリでできている。



 急遽、役場の内木さんが「伝統構法」による明治座の改修工事につて、説明に駆けつけて下さい
ました。伝統構法とは、木組みそのもので家を建てるもので、つき固めた地盤の上に石を配置し、
その石の上に柱を立てるもの。

 屋根をクリの割り木で葺き替える工事も予定されています。


 午後からは優良材を購入し製材されている田口林産(有)さんを訪問。
社長の田口さんから、枝打ちされた優良原木の見分け方について説明を受けました。


 説明の後には、前回の共販で購入した枝打ち優良材の製材です。
今回製材してもらうのは、1立方メートルあたり15000円、51000円、81000円、69500円、28500円
28000円の原木です。


 これは2番目に製材した51000円の100年生天然木、製材した材面には褐色に着色したアテが
はっきり見られます。


 製材品によっては、写真のように小さなピンホールが発生します。
これはキクイムシによる穴です。これは無理な強度の枝打ちをすると、その辺材部分に発生しま
す。
  このピンホールが1つ出るだけで価格は1万円以上下落する。無節材であっても、ピンホールが
あれば、枝が材面に出る「特1」よりも下にランクされ、一本2000円程度にしかならない。


 下の写真は樹齢100年生の天然木、製材すると下のような褐色になるアテ材が出やすい。

 田口社長によると、「製材するには100年生天然木よりも、50~60年生人工造林木の方が安定している」とのこと。

 昔は8万円で取引された製材品も現在では3万円ほど、一般的には無節材の4寸角で13000円、
節が出れば2000円にしかならない。


 田口さんのところでは、14cm角に製材し、木口面などを割れ止め処理して40℃で一週間人工
乾燥させる。その後、しばらく天然乾燥させて、再び12.5cm角に製材する。

 そうした角材を8×6本(合計48本)を1セットとして製品市場に出荷する。



 最後に本日、お世話になった加子母優良材生産クラブの方々と2グループに分かれて、
質問タイム。

 林業を目指すため習得すべき技術や、仕事のやりがい、優良材生産を目指す意義などにつて
話を交えました。


 単に、木材生産だけでなく、長さ80cmまたは140cmの枝が死節埋めの原材料として取引される
ことや、北海道などではヒノキの枝を祭礼に用いるため需要がある話など、様々なお話しをお聞き
しました。

加子母のみなさま、大変お世話になりました。有り難う御座いました。

 以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。

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