2014年12月1日月曜日

里山景観マイスター養成講座(第3回)めでたく15名に修了証を出しました!

 

最終回は、11月30日(快晴の日曜日)の朝8時に関市の中池に集合して「池干し」作業に参加しました。地元自治会代表のご挨拶の後、講座受講者は本日の講師である岐阜・美濃生態系研究会の三輪会長から「従来の生態系に破壊的な打撃をあたえる外来種(エイリアン・スピーシーズ)の被害と社会的規制の問題点」そして「市民の連携による駆除の必要性」について講義を受け、いざ作業へ。受講生と学生スタッフそろいのウェーダー(胴長)を着こんで、泥沼と化した中池に入っていきます。



 

過去5年間、地元の方々がブラックバスやブルーギルを駆除し続けててきた努力が実って、今年の捕獲数はゼロ! 他に出現したのは北米原産のアカミミガメ、国内外来種のヘラブナ。あとはフナ、オイカワ、ヌマムツ、タモロコ、メダカ、ドジョウなどの在来魚、そしてウシモツゴ、トウカイヨシノボリといった希少種も確認されました。捕獲した外来種は駆除し、希少種や在来種はプールで一時保管し、ため池に水を張った後で戻すそうです。こうした努力で、外来種の駆除だけでなく、池底の泥ぬきや水質浄化の効果もあります。





午後はアカデミーの講義室に戻って「身近な自然にかかわる楽しさをどう伝えるか」というテーマでワークショップ形式のまとめを行いました。学生スタッフや教員も入ったグループで、「全3回の里山体験をふりかえって楽しかったこと→ここを工夫すればもっと楽しくなる!」ポイントを出し合いました。共通のフィールド体験を持っているから、皆のディスカッションも通じやすく、具体的なポイントがどんどん出てきます。


午後の後半は、各人が活動している(予定地も含めて)フィールドの写真を見せ合いながら、「平凡な場所でも魅力ある活動を展開するには?」をお互いにアドバイス。これもついつい熱が入って時間がオーバー気味に。良いまとめが出来たようです。最後には、「初年度の講座をふりかえって、自分のフィールドや活動にこれを持ち帰りたい」というポイントを書いて発表しました。皆さん講座の趣旨をしっかり捉えて、自分に必要なことを書いてくれました。






いよいよ締めくくり。全3回(4日間)の講座の規定日数以上に参加した受講生10名、学生5名の計15名の皆さんに、涌井学長名で「里山景観マイスター養成講座(ベーシックコース)修了証」をお渡ししました(都合で3名は後送)。この講座、来年は一歩すすんだ中級編を開講しますので、皆さんその時にまた会いましょうね。^^/

 


 
第1回(6月15日)第2回(8月30~31日)のレポートはこちらで読めます。 

記: 山村づくり講座 嵯峨創平