2015年1月28日水曜日

林業再生講座のコロキウムで安全作業を考える。

『 3.11後 の林業 そこから安全を考える

 



 

 

  

 














 東日本大震災による林野関係の被害は3,956ヶ所(1,065ha)に及んでいます。

 東北地方の岩手・宮城・福島の3県は、震災後の林業産出額が減少し、特に福島県は41%も
減少しています。

 その減少はきのこ生産やきのこの原木生産、木材生産の減少として大きく現れています。

 こうした内容を林業再生講座1年生の飯嶋、遠藤、下西、黒木、松葉、中新井の6名が
紹介しました。



 福島県について見ると、原発の影響で除染対象となる「年間被爆量1ミリシーベルト以上」を
記録する民有林18万3千haのうち、平成25年度までに間伐除染が完了しているのは1千haのみ。

 アカデミー12期生で、福島県いわき市の林業事業体に勤務する渡邉篤慶さんに、
   「震災に伴う特別な作業はありますか」と聞くと、
          「いわき市はセシウムが基準以下なので作業に影響はない
          「しかし、震災後は枝葉や根株の持ち出しが禁止でチップ利用材が減少」と回答

   「労働災害や非安全行動の対策は何か」と聞きと、
          「林業未経験者はベテランと行動を共にし、指導を受ける
          「毎日、KYミーティングする
          「資格取得を含む研修会への参加」と回答。


加えて、渡邉さんから、
 「何事にも安全・安心に作業できるよう安全と危険予知について話し合うことが重要
                                          とのアドバイスがありました。

 そこで、学生達は作業するグループに分かれて、「安全のために何をすべきか」を話し合い。


 そして、作業のために演習へ

  演習林では本年度の皆伐地と来年度の皆伐予定地の境界で、お祓いをして作業開始。

 約80人が、伐採地の地拵え、伐採前の除伐、周囲測量、立木調査、作業路補修に分かれて
 作業です。


 地拵え班は富井さんと黒木さんを中心に、枝葉を筋状に地拵えして春の植林に備えます。

 多くがヒノキの枝葉ですが、湾曲しているため切断するのも考えて実施しないと危険です。


 測量班は、飯嶋さんと竹川さんが牛方式ポケットコンパスで指導。
   来年度皆伐予定地周囲を測量して、林分材積を計算する基礎とします。



 林分調査班は遠藤さんの指導で、来年度皆伐予定地の立木を毎木調査です。

 花村くんが直径巻き尺をあてて、そのデータを松原くんが記録する。チームワークが重要。



 除伐班は中新井さんと下西さんの指導で、アラカシやサカキ、ヒサカキを伐採しました。
除伐前とは見違えるような林分になりました。


 作業路補修班は松葉さんと笠木さんが中心となって、丸太を組んで積み上げ、法肩補強を
実施しました。
 ここは少し谷地形になっており、湿ってぬかるむため握り拳大のチャート岩を入れ込んで
パワーショベルで突き固めました。


 さて、作業を終えて、飯嶋さんが本日のコロキウムについて、熱く語りました。

 『段取り八分の仕事二分』で取り組んだはずのコロキウム、参加した学生たちの反応は
どうだったのでしょうか?


 さて学生は、演習林での作業から福島県の林業について何を想像できたのでしょうか?

 東日本大震災の事実を風化させないためにも、このコロキウムは良い内容であったと
感じるのです。

以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。

0 件のコメント:

コメントを投稿