『苗木を守れ!』 シカ避けネット張り!
森林文化アカデミーの演習林、せっかく学生が育てたヒノキを植えたのに、ウサギやシカによる
食害を受け、ボロボロに。
そのため、学生有志によるネット張りを実施しました。
『持続可能な林業』をうたうなら、『地域を獣害から守る』をうたうなら、自分たちで実践せねば!
ニホンノウサギの食害は下の写真のように、鋭利な刃物で切ったような痕跡になります。
シカやカモシカの食害痕跡は、下の写真のように引きちぎったような痕跡となります。
これはシカやカモシカが歯で噛みきるのではなく、舌を使って食べるためです。
今回のネットは合成繊維にワイヤーを編み込んだものです。 支柱を5m間隔で差し込んで、
それに2.3m高のネットを張ります。
ネットのメッシュを細かくして、ウサギにも対応できるようにしました。
下刈りに入るため、入り口の支柱は白いテープを巻、「入り口」が判るようにしました。
入り口部分は、ネットを二重にしてあります。
ネットの下面のスカート部分はストッパーで止めて、野生動物がネットをくぐり抜けようとする
のを防止しています。
意外にも多くのシカ類は飛び越えるよりも、下からくぐろうとする性格があるので、スカート部分の
補強が重要なのです。
以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。