2015年4月26日日曜日

川上と川中をつなぐポイント ~原木市場と製材工場・チップ工場~


クリエーター科2年の横内です。



クリエーター科2年生対象科目、「森林から木材、暮らしへ2」の報告です。3回目の今回は原木市場、製材所、チップ工場施設の見学を行いました。



①岐阜県森林組合連合会 飛騨支所林産物共販所



この共販所は毎月2回の原木の市売りをしている市場です。広さは4000坪もあり、至る所に原木が山積みにされていました。平成6年に高山の町中から他の製材所などともに移転して木の里団地を作ったそうです。




 取り扱い金額では、昭和54年にピークを迎え、平均単価約4万から昨年度は約1万円と、この間に1/4程度になっているとのことです。平成17年から市売のほかに『システム販売』を始めたおかげで、取り扱い量は3倍近く増加しているそうです。平成24年からは、製紙会社への出荷を始めており、現在では取り扱い量も多くなってきています。他には中津川、石川、富山、岡山、愛知、韓国輸出用などに販売されています。



「ミズメザクラは、石川の山中漆器の材料になる。朴は薬にもなる。姫小松は、高山特有の樹種で、すこし柔らかいが白くて美しい材。栃は杢が出ると値段は何倍にもなる。」など商品を実際見ながら説明してくださいました。






②飛騨高山森林組合 貯木場・製材所(木材製品流通センター)



貯木場では、仕入れた原木を、曲がり虫食いなどのB材を避けながら、A材を径級ごとに積んでいきます。原木の多くは隣にある組合内の製材所に運び製材します。2500立米ほどあり約一月分に当たるとのことでした。




製材所では、ヒノキは4メートルまでの土台と柱のみ、スギは横架材を製材しています。6メートル材などは市内の小規模の製材所に委託しているとのことです。




まず、バーカーという皮剥き機械で樹皮(バーク)を剥いでいきます。

次にノーマンツインバンドソーで製材していきます。


バイオマスボイラによる蒸気高温乾燥窯で乾燥していきます。ヒノキは4日、スギは67日ほどで仕上がります。乾燥の技術は非常に難しく一生かかると言われているとのことでした。

 

歩増し分を削り仕上げてJAS基準の検査をします。

機械で含水率ヤング係数を計測して、合格ならば印字して出荷可能となります。

出荷は、住宅向けの材料は、邸別出荷でプレカット工場に直接送ることが多くなっていそうです。




「大径木で4寸の柱を取っても捻れてしまう。適寸のものしか製材できない」という言葉が印象的でした。山にある50年以上の大径木の利用法を考える必要がありそうです。





③㈱金山チップセンター



支障木などを買い入れ、工場でチップ化して、製紙パルプ原料やバイオマスボイラの燃料として供給しているチップ工場です。




河尻社長は、チップの原料になる広葉樹を見てある思いを抱いていました。「買い入れる原木のなかには、チップにするには惜しいと思うようなものも多くあり、利用法をずっと考えていた。用途は決まっていないままストックし続けていた広葉樹は40種ほどになり、みなそれぞれに色味が違って味わいがある。その広葉樹の多様な色味を活かして、家具を作れないかと考えて、東京のデザイナーと組んでモクターブというブランドを立ち上げた。高山の工房で受注生産で1つ1つ丁寧に製造している。代官山に店舗を開いたところ、好評を頂き、外国の方にも多く購入していただいている。現在では、家具材のほかに、シイタケのホダ木、薪ストーブ用の薪として販売活用している」と説明してくださいました。
椅子に使われている木はどれも個性的な色をしていて山の豊かさを感じさせてくれました。



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