10日ほど前に、地拵え実習をさせていただいたのと同じ民有林です。 実習で片付けきれず、山に残っていた薪材は、山主さんがすべて片づけてくださいました。今日は400本のヒノキ苗を植え付けします。
初めに準備体操です。十分にストレッチをしておきます。
苗の梱包を解き、長すぎる根を切りながら、苗袋に小分けします。 根を乾かさぬよう、日陰での作業です。 梢部分は柔らかいので、特に扱いに注意しなければなりません。
同時に、植栽密度を正確に保つため、1.8Mの尺棒を作ります。 ノコ、ナタの練習も兼ねています。 他の枝と見分けがつくよう、あらかじめ皮を削って目立つようにします。
準備が終わり、いよいよ植林です。
作業中は汗が流れる暑さでしたが、昼時には、さわやかな風が流れる木陰で食べる弁当のうまさがたまりません。
植林は二度目なので、少しは手際もよくなりました。
午後は山主のY先生も駆けつけてくださり、無事に400本の苗を植え終わり、記念写真を撮りました。 皆満足した顔をしています。
最後に、隣接地で雪の重みで、傾いてしまったヒノキの起こしかたについて、横井教授から指導を受けました。
すぐに学生も実践しますが、なかなかうまくゆきません。植林木が小さいうちには一人で楽にできる作業なのですが、ある程度成長した木を起こすには、かなりの力で引き起こしながら同時にひもを固定するので、かなり重労働であることがわかりました。
しかも、春のうちに起こさないと、幹が傾いたまま、新芽が真上に伸びてしまうので、おおきな曲がり材になってしまいますから、待ったなしの作業であり、山主さんが林業経営上大変な苦労をされていることも理解できたのではないでしょうか。
Y先生には貴重なフィールドをご提供いただき、心より感謝申し上げます。
以上報告は原島でした。