2015年5月29日金曜日

伐倒方向よし、受け口よし、チェンソー操作よし

 感覚を研ぎすませ、音を聞き分け、臭いを嗅ぎ分けよ


 本日はスチール社旭さんと寺方さんによる「チェンソー講習」の最終日、今日も一日安全に
チェンソー操作を繰り返し練習できるよう、様々な注意点などを再確認し、チェンソーの始業点検
が済めば、演習林で実践です。
 今回使用する主力はMS201C、他にMS261です。



 朝一は「水平伐り」の復習から。

 単に伐っていては上達しない。 しっかり自分自身の目標を持ち、自分の仕事の善し悪しを
見極めることが重要。実家の家業を継ぐ予定のノブさん、頑張ってますか?


 林業女子の伊藤さんも軽快に円盤を切り出す。 ガイドバーの下刃伐り、上刃伐り、突っ込み
伐りからの円盤伐り。


 杉本先生が指導するチームは斜面最上部、チェンソーから順調に鋸屑を吐き出しながら円盤を
切り出します。


 さて、ここからチーム対抗の競技です。 代表選手がMS201Cを使います。

 ルールは①ガイドバーの下刃伐り、②上刃伐り、③突っ込み伐りからの円盤伐り。の3円盤を
作成する。

 突っ込み伐りの途中で、危険な動作が有れば失格。 そして3円盤を伐り終わるまでの合計
タイムを競う。


 最初はエンジニア科の大西くん39秒くらい、次はクリエーター科林業再生講座の女性、田中さん
37秒くらい。

さて、最も早かったのが3番手の原田くん、チェンソーのエンジンのふかし方と、左右のソー捌き
がうまく、25秒くらい。  お見事!


 4番手の清水くん、急がず、慎重なチェンソー捌きであったためか、若干時間が多くかかって
しまいました。でも切削円盤はきれいでしたよ。


 最後は安間くん、3日間スチールのMS261で練習してきたのに、今回の挑戦は全員がMS201C
でという条件となったため、充分に技術を再現できませんでしたが、皆と同じように順調に円盤を
伐り出しました。
 

 お次は、受け口伐りの繰り返し練習です。

 旭さんが伐りだした受け口を参考に、角度や深さを再確認し、各チーム毎に挑戦です。


 クリエーター科の田中さん、石塚さん、森田さんは、伐倒方向の確認。

 受け口は作れば良いのではない。必ず、伐倒方向という『目標』がある。


次の森田さんも、自分の伐倒方向『目標』を見定める。

 それに対応した受け口の方向と大きさを見極める。


 エンジニア科の長屋くんも、受け口づくりに四苦八苦。

 斜め伐りはなかなか要領良く進みませんが、それなりにしっかりした受け口を伐り出すことが
できました。


 チェンソー講習の最後は、メンテナンスです。付着した鋸屑などのゴミをゲージやブラシで
落として、仕上げはエアーコンプレッサーで仕上げ。
 
 勿論、エアークリーナーなども念入りにクリーニングして、丸ヤスリで目立てです。


 そして倉庫にお片づけするためのトラック積み込み。
秋山くん、安間くん、荒深くん、山口くん、そして多くの学生が、きれいに収納してくれました。

 ここで3日間連続のチェンソー講習は終了です。森林文化アカデミーに入学して、チェンソー手帳
をもらうための特別教育に3日間、そして今回の3日間、次は6月中旬からの6日間ほどの講習
です。頑張りましょう。
 
 以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。