2015年5月19日火曜日

獣害防除ネットの設置作業を体験しました!




 
5月10日にクリエーター科2年生山村づくり講座の授業「野生動物管理演習」で第6回「長良川源流の森育成事業」に参加しました。
 
 



この事業は日本一の「郡上鮎」を育む長良川の水源涵養と、山から川へ、そして海へと続く水圏の源である源流部の森を育成し、豊かな生態系を維持・増進することを目的としています。参加者の方も大勢いらっしゃいました。






場所は、郡上市大和町古道地内山林で、3年続けて同じ場所の植栽です。実は以前植樹した苗木はニホンジカに芽を食べられ枯れてしまっていて、元気に残っているのはアセビだけでした。枝葉に「アセボチン」という有毒成分を含んでいて、馬が食べると酔って足がなえることから漢字は「馬酔木」です。ニホンジカも苦手なのでしょうか?その補植でまわりの山に植生している樹、7種1,200本を参加者の方が植栽されました。








昨年張ったネットと隣接させ、ニホンジカ対策の防除ネットを設置します。私たちはご指導頂きながら作業をお手伝いしました。

 



 

3m間隔にポールを打ち込みます。









ネットを広げます。ロープを絡まないように解きます。もし絡んだら30分のロスタイムになるので慎重です。








ネットをポールに取り付けていきます。網目サイズは6cm□が理想ですがどうでしょうか?

ポールとネットを結束バンドで3箇所止めます。 





 
ネット下のスカートと呼ぶ部分をストッパーで止めます。この50cmのスカート部が大事です。
ニホンジカの蹄がひっかかり、進入を防止できます。最後に枕木を置きます。







グルっと一周張りました。このネットはポリエチレンステンレス線入りでかなり防除に期待できそうです。みんな、お疲れさまでした。
 

 





 
 



















 
近日中にカメラも設置されるそうです。次回の授業では何が映っているのか確認します。
ニホンジカや、他の生き物は現れるのでしょうか…

         村づくり講座2年生 榊原ひとみ
           投稿者     原島幹典