エンジニア科とクリエーター科の2年生が受講する「森林公共政策」、4月22日から毎週火曜日に
岐阜県の政策、施策を学んできたこの授業も今日が最終回。
本日は林業普及業務について、森林文化アカデミー技術普及係の伊佐治係長さんと、岐阜県
庁新産業振興課次世代エネルギー係の千田係長さんにお話し頂きました。
伊佐治さんは林業普及指導制度の仕組み、岐阜県の状況、その業務内容について、事例を挙
げて判りやすく説明されました。中には「森林総合監理士制度」やその配置状況にも触れられま
した。
普及制度などについて説明が終わった後には、スライドを見せて「普及員はこうした写真や図
から何を読み取るのか?」について学生に尋ねられました。
この図を見て何を思うか?
若い林が少ない。人工林の年齢が集中しており、年々太くなっている。・・・と学生が答える。
続いて、千田係長さんが、「岐阜県のエネルギー政策」について解説。
日本のエネルギー自給率は実質は4%ほど、しかしこれに原子力を入れて18%として示される
現状。
日本では冬に多く電気を使う。特に暖房と給湯などに6割も使っている。
石油などで発電してもエネルギーの変換効率が低い。なんと4割しか利用されず、熱エネルギー
は捨てられている現状。
林業では「木質バイオマス発電」に注目しているが、岐阜県庁のエネルギー政策の中では
重点施策にはなっていない。・・・・なんで?
岐阜県では遅れているものの、「次世代エネルギーインフラ構想」の5つの導入モデルも
紹介して下さいました。
さて、4月以来この森林公共政策にかかわって下さった県職員・市職員の皆様、本当に有り難う御座いました。
以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。