2015年8月1日土曜日

トヨタ生産方式を導入した安全管理と工程管理

トヨタ三重宮川山林を管理する諸戸林友で学ぶ


 こんにちは、JIRIです。 クリエーター科林業再生講座では三重県の大台町にある「トヨタの森
を管理されている諸戸林友株式会社を訪問して、山林管理について学びましたので、その様子
のごく一部を、学生の代表 森田綾子さんにレポートしてもらいます。

 ここでは、トヨタの森を管理されている諸戸林友株式会社代表の川端康樹さんと細渕貴弘さん
からお話をお聞きしました。

 まず、森林施業の課題である、「既存の森林管理」と「再投資への取り組み」を、
アメリカの林業と日本の林業を比較しながらのお話。
 日本とは比べものにならないくらい、アメリカの林業が低コストで行われている
ことに驚きました。

 


 特にこれからの再造林に関するお話が印象的でした。いかにコストを抑えて
造林を行っていくか。
 まずは、シカなどの獣害対策が非常に重要です。大きなコストとなっている
防護柵をいかに張らずに造林を成功させるかを考えていかなければならない。

 皆伐と植栽をセットで行うことでコストを抑えていることや、人日当たりの植栽
本数を上げるために、細かく計算をしながら様々な努力をされていることを教え
て頂きました。

 また、コストを抑えるのに加えて、苗の重要性についてもお話がありました。
 植栽密度4000/haで植えて除伐・間伐によって良い木を選木するという苗
を、最初から1000/haで同じように植栽すると、果たして良い木はどれだけ
残るのか。

 植栽密度を減らし、さらに手入れをなるべく行わないならば、苗の質が一層
重要であり、今後考えていかなければなりません。

 「変わらないリスクより、変わるリスクの方が小さい」。 
           と何度も繰り返される川端さん。

 「これから林業に入っていく若い人たちは面白いと思いますよ」と、何度も
おっしゃっていたのが印象的でした。

  事務所でお話を伺った後、管理されているトヨタの森を実際に見せていただ
ました。

 
 


 
 過密林だった森を2008年から切り捨て間伐を中心に管理し始め、当初は
10年間計画だったのを5年で成し遂げ、現在は利用間伐や皆伐・造林、
枝打ちに力を入れているそうです。

 計画していた期間の半分で達成してしまったことに驚くと同時に、間伐され
林床に光が差し込む林を見て、当時真っ暗だったとは一見思えないくらい、
良い林だと感じました。

 


 
 下刈りは、林床植生の特性を見て刈る高さを決めるそうです。

 たとえば、シダはぜんまいになっているところを切ると、上にのびなくなる。

 「根元から下刈りすることを誰が決めましたか?」とおっしゃる川端さん。
慣習にとらわれないことは大事だと教えて頂きました。

 


 最後に、これからアカデミーで学生が学んでいくうえで、アドバイスをいただ
ました。
  「自分がどこに向かうのか明確にすること」
       「ある程度でもいいので現場を経験すること」
                  これからの学びにしっかりと活かしていきます。

 


川端さん、細淵さん、お忙しい中本当にありがとうございました。
                                   レポート森田綾子。

以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。

0 件のコメント:

コメントを投稿