こんにちは、JIRIです。
今回、クリエーター科林業再生講座の三重県での勉強、最終仕上げとして、誰もが知る速水
林業(http://www.re-forest.com/hayami/)の大多賀山林資料館と所有山林で、代表の速水亨
さんから様々教えて頂きました。
その内容を、学生代表の石塚勇太さんにレポートしてもらいます。
全国的にも著名な林業家、「速水林業」の速水亨さんをお訪ねして、様々勉強させ
ていただきましたので、そのごく一部を報告します。
まず、午前中は朝9:00からセミナーハウスで、講義をしていただきました。
冒頭でまず、“林業における大事な3要点”についてです。
一つ目は「生き物に対する科学的視点を持つ」こと。
二つ目は「経営の合理化を図る」こと。
三つ目は「林業を好きである」こと。
林内において生物多様性を保ちながらも、経営者として、「収益をより上げるには
どうしたらよいのか?」ということを日々追求し、「現状に甘えることなく、常に今
よりもより良いものに変えるという意識を持ち、行動に移していくことが大事である」
とおっしゃられていました。
・・・なるほど、なるほど!!!
また、「林業に100%のめり込むのではなく80%くらいにして、残りの20%
は離れた視点から自分自身をみられるようにするべき」とのお言葉も非常に印象的
で、林業にのめりこみすぎるのではなく、多視的、広い視野をもつことを意識して、
今後林業に携わっていきたいと考えさせられました。
で、林業にのめりこみすぎるのではなく、多視的、広い視野をもつことを意識して、
今後林業に携わっていきたいと考えさせられました。
さらに、速水林業さんの生産性向上に向けた取り組みや、木材販売の特徴など貴重
なお話を伺いました。
その中で、私が特に印象に残ったことは、
山造りの考え方として、“議論の存在する現場”であることとの
お話です。
働いている一人一人が、その日に
“どれだけの作業をしなければ採算が合わないか”
“どれだけの作業をしなければ採算が合わないか”
を考え意識し、経営者や従業員関係なく、利益を上げる(より良い山にする)に
は、どうしたらいいのかということを、議論できる環境が、非常に重要であること
がわかりました。
は、どうしたらいいのかということを、議論できる環境が、非常に重要であること
がわかりました。
午後からは、外に出て見学をさせて頂きました。
まずは、機械の修理工場(大多賀ホースセンター)です。
速水林業の技術者の方々は自社の機械にトラブルがあっても、「自身の手で修理する
ことができる」、という高い技術を持たれており、それがコスト削減に大いに役に
立っているとのことでした。
実際に拝見した修理工場は、とても林業をやっているとは思えないほど、本格的な工場
で、私自身、非常に勉強になりました。
で、私自身、非常に勉強になりました。
次に林内において、複数の齢級のスギ・ヒノキの林分を見せて頂きました。
それぞれの林分で、間伐をするタイミングや間伐対象木の見立て方など、多くを学ばせて
いただきました。
いただきました。
次に、土場では牡蠣を養殖するために使う筏の材料用のヒノキが並べてありました。
木は、柱材や板材だけでなく、意外なところに用途(販路)があること、また、木材販売の
チャンスは意外なところにあると実感しました。
チャンスは意外なところにあると実感しました。
最後に苗場です。
苗場では、よりコストの低く生産性の高い苗づくりを追求されておりました。
育林コストを低減させるうえで、“何を植えるか(品種)”の選定が非常に重要で
あること、苗木の品種特性をよく理解して、手のかからない生産を目指すことなど、
非常に勉強になりました。
今回は特別に、苗木を3本頂戴いたしました。
頂いた苗木は、記念樹として、アカデミーに植栽して、成長を見守りたいと思って
います。
速水さま、お忙しい中お時間をいただき、ありがとうございました。
今回お話頂いたことを、これからの学びや実務に活かせるよう、日々精進していき
たいと思います。 学生代表 石塚勇太