2015年10月13日火曜日

国内研修「森林と人の関わりについて考える〜黒潮に臨む森林とその利用〜」報告③天城峠の森林を歩く


2日目(9/30)天城峠(伊豆市)


1日目は見ることができなかった富士山を見ることができ、よい1日のスタートでした。


富士山の見えるところで記念撮影

 天城山自然休養林昭和の森は富士箱根伊豆国立公園の一部で、自然に恵まれた天城峠や八丁池をふくむ広い森です。その中で私たちは、狩野川の源流部、天城峠を中心とした観察コースを歩きました。このコースは水生地下の駐車場をスタートして、旧天城トンネル、寒天橋を通って河津町二階滝にいたる「踊子歩道」にそっています。


踊子歩道の案内板

 水生地あたりの標高が約650mで木のようすが平地の種類から山のものに変わる場所になります。つまり、カシの仲間の照葉樹林からブナやカエデの仲間の夏緑樹林へ移り変わる場所となっています。イロハモミジやオオモミジ、チドリノキやミツデカエデなどのカエデの仲間も多く見ることができました。

ここにも巨木が多くありました

 1日目同様、気になる木々を1つ1つ同定しながらの散策なので、なかなか前へ進めません。天城の植生に興味津々でした。

旧天城トンネルの前で記念撮影

そして仄暗いトンネルを通り抜けます

ヤマグルマの実がなっていました

 普段見ている森林とは違う森林を観察することで、森林を見る目を養うことができます。ここ天城峠周辺の自然を見ることで私たちはまた1つ、貴重な学びを得ることができました

エンジニア科2年 小森一史