2015年11月25日水曜日

エンジニア科一年生の枝打ち練習

手鋸で枝を打つ (^o^)!


 エンジニア科一年生の『森づくり実習』、今日は原島先生が主体となって枝打ち練習です。
最初にゼミ室で、原島先生から枝打ちの方法、道具、木登り方法について説明を聞く。

 そもそもビール瓶の太さまで枝打ちすれば、無節材になること。一度に枝打ちし過ぎないこと。
そして造材を考えた枝打ちすることなどです。


 エンジニア科一年生は初めての枝打ちです。JIRIからは、枯れ枝打ちで樹皮の巻き込んだ
死節を作らないこと。そもそも立木すべてを枝打ちするのではなく、良質材として将来収穫する
予定の立木を選んで枝打ちすべきことを伝えました。

 枝打ちの道具として、枝打ち鎌、枝打ち鉈、枝打ちクラブ、枝打ち鋏なども説明。特に択伐林
で有名な関ヶ原町の今須で利用される「今須鉈」は680gと760gを説明しました。

 
また、JIRIからは、枝はどこで切断すべきか、枝を切る順序はどうか?

 枝座・枝隆・ブランチカラーと言われる部位を傷つけないことを伝えました。


 さて、いよいよ現場です。

 学生が向かうのは、手前の若いヒノキ林の斜面上方です。


 最初に低い平地で、枝の切断面を確認。

 ここの林は枯れ枝も多く、相当大変でした。 この枝は生枝を学生が切断したものですが、枝座
(ブランチカラー)までは切断していません。


 そして学生は地上、1mにぶり縄を一段のみ掛ける練習です。

 今日は原島先生の判断で、1m程度なので、安全帯無しで実施しました。

 とにかく、枝を切ることと、木に登ること、この両方の練習が主目的です。


 さて、目的地まで10分ほど登り、そこでラダーとぶり縄で登ります。

 なんと現場のヒノキは地上10cm程度から枯れ枝がびっしりついており、既に手遅れに近い。

しかし練習用に現地を貸してくださった所有者さんに恩返しすべく、丁寧に枝を切りました。


 ラダーで登る場合も、下から順に枝を切るのではなく、一度上まで上がり、下方に枝打ちしながら
降りてくる。 またノコギリを操作するポジショニングは、目線より下で操作することが重要

 それらを心がけながら、切った枝跡を、目と手の感触の両方で確認して、枝打ちを進めます。


 わずか一段のぶり縄ですが、学生はバランス良く棒の上に立って、枝を切り進んでいきました。

 地下足袋の威力でしょうか。誰一人、足を滑らせることなく、うまく木に登って作業していました。


 中には軽登山靴で、ぶり縄をこなす学生もいます。

 もともと身軽で、バランス感覚が良いからできますが、ぶり縄には地下足袋の方が似合うかも?


 さて、朝から夕方近くまで枝打ち作業に明け暮れましたが、最後に記念撮影です。

 意外に全員が元気で、まだまだパワーが有り余っているようでした。 みんなご苦労様!


 本日、実習に現地を提供して下さいました所有者さま、誠に有り難うございました。
今後も宜しくお願い致します。

以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。