今回はワサビ田の冬支度作業と、収穫したワサビでワサビ漬けを造りました。
ワサビは常緑なので、本来は冬季でも相当量の葉がついているのですが、シカ(カモシカ?)による度重なる食害のため、ほとんど茎葉がついていません。(
水中の根は食べられてませんが、成長はかなり阻害され、根茎の形も変形してしまい、商品としては使えませんが、自家用であれば十分利用できます。
加工して使えば商品としても通用するはずです。その一例として、ワサビ漬けがあります。
本来、主力商品は根茎なので、それで収益を上げて、副次的に発生する茎や売れない根を加工して無駄なく使い切るためのものと考えたいところです。
根本的な獣害対策は無理があるため、最小限の直接防御として、寒冷紗を直接かける方法をとりました。
本当は光を通す素材が良いのですが、これから雪に閉ざされるので、大きな問題はないと判断しました。
ワサビが雪圧で傷つかないよう、雑木の枝を敷き、空間を作ります。その上にネットをかけました。
来春、雪が融けはじめたら、なるべく早くネットを遮光性の低いものに取り換えたいと思います。
12時近くなり、曇り空から霰が落ちてきたため、急ぎ収穫物をもって道の駅に移動、昼食をすましたあと、お借りした調理室に移動です。
ワサビ漬けのつくり方はいたって単純、材料を細かくきり刻み、塩もみによるあく抜きと、下処理した酒粕を混ぜるだけです。
別に悲しくはないのですが、ワサビの辛さでじわじわ涙があふれ出てきます。
冷凍保存すれば、1年間くらい味は変わりません。 おすすめは冬のおせち料理や鍋料理、お刺身はもちろん、クラッカーに乗せて食べる方もおられます。一度お試しください。
以上報告 原島幹典