みなさん、JIRIです。 今日はクリエーター科林業再生講座の2年生(6名)のうち4名が
現在取り組んでいる「課題研究」の進捗状況を発表しました。
最初に黒木さんは、『薪販売による森林所有者の管理意欲向上を目指して』と題して発表を
してくれました。
山(森林)は持っているが、最近はその山を利用していない所有者、山を利用したいがどうしたら
良いか分からない所有者、何か収入が得られるなら山で何かしたい所有者、そんな方々を捜し出
して、常緑広葉樹(ツブラジイ主体)の伐採と薪販売を実施した例を発表。
ポスティングによって募った薪購入希望者は複数存在したが、その要望に応えきれるほど薪が
生産できなかった現実もあり、苦労している様子が分かりました。
二番手は遠藤さん。
『人工林資産価値評価と収支シミュレーションに関する提言』と題して発表。
遠藤さんは人工林の伐採請負をする場合の「評価」を、「いかに経験の浅い人が精度を上げ
られるか?」をテーマに、目利きのチェックリスト化、熟練者の目利きを形式知化することに挑戦。
並材価核は①直か曲がりか、②節が少ないか多いか、③元玉かそれ以外か、④目締が良い
か悪いか、⑤樹齢が50年以上か以下か、などを調べ、収支計算などを実施。
三番手の飯嶋さんは、『航空レーザーデータを活用した樹高および密度把握手法の提案』と
題して発表。
現地調査する前に林分の概要をつかむために、将来をイメージするデータが手に入らないか
という考えから、航空レーザーデータ(グラウンドデータ、オリジナルデータ)や航空写真データを
活用して事前把握を試みており、一定の方向性がつかめたようです。
四番手は松葉さん、『山側からDIYユーザーへの木材流通の可能性を探る』という題目で、
建築用材以外の木材ニーズに、これまで利用されてこなかった端材や未利用材があることから
そうした事例を調査し、販売の可能性を探っているようです。
実際に、奈良の徳田銘木さんなどでの市場調査を経て、自分で仕入れた木材の販売会を
計画中。・・・・・是非、うまく行って欲しいものです。
さて、今回は4名でしたが、他の2名も含めて恥ずかしくない課題研究に取り組んでいきます。
なお、林業再生講座からは2月に実施される国有林の森林管理局主催の発表会に2名、岐阜県
林政部が計画する発表会に1名が発表する予定です。みなさん頑張って下さい。
以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。