この授業では、これまでやってきた基本的な木取り作業の確認をしながら、新しいこととして、天板の矧ぎ、ほぞ加工とほぞ組、反り止めの構造などを学びます。そして大きいもの、脚ものになるとより適材適所をしっかり 考えたうえで材料を選ばなければいけませんので、材料選びも時間をかけます。
ここ数年は針葉樹家具をテーマにしていたところもあり、ヒノキをつかったテーブルが多かったのですが、昨年は針広混合でヒノキのテーブルの天板の中央は広葉樹を合わせたものを作り、学長室に納品しました。過去のものは以下のリンクから見ることができます。
http://gifuforestac.blogspot.jp/search?q=%E3%83%86%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%AB
今年は、オール広葉樹で作ることにしました。この選択も非常に悩み、アカデミー材料庫内で長い時間考え込むことに。最終的には脚部は、カバ、天板は、ナラとトチの組み合わせ、ブナと桜の組み合わせの2パターンを制作することに。
それから木取り作業を行い、加工に入っていきます。
加工の中では、ほぞ加工は初めてで、角のみ盤の操作法を一から学びます。
少しずつ出来上がっていく部材でも、学生らはびくびくしながら作業を進めます。なかにはもちろん失敗も多くありますが、それも学びの要素です。
少し時間はかかってしまいましたが、塗装も終わり、なんとかテーブル2台が完成しました。光の反射で少し見にくいですが、長さ2メートルの大きなテーブルです。
制作者も一安心^^
今回は材料の制約もありましたが、逆に蝶契の実演も行いました。