2016年2月24日水曜日

「聴ける!?インタープリター研修会」ふだん聴けてるようで、ぜんぜん聴けてませんでした。

今年で7回目となる東海インタープリテーションネットワーク(東海IP)との
インタープリターのためのスキルアップ研修会

喋ることは聴くことの半分も重要ではない!?
「聴ける」インタープリター 研修会



が今年も無事終了しました。

 定員(20名)を超える28名もの応募がありましたが、年度末の仕事が山積みで…
とか、インフルエンザにかかっちゃって…なんてことが重なり、当日含めて9名もの
方がキャンセル。結局、19名+スタッフ6名の総勢25名というほぼ定員通りの参加者で講座はスタートしました。

講師は、徳島県でフリースクール(幼児部、小学部)やカウンセリングワークショップを30年以上も実践されてきた、伊勢達郎さん。(あ、そうそう農業もバリバリやっててフリースクールの子たちはそれをいつも食べてます。とにかくステキな学校ですよ。詳しくは → http://www.ne.jp/asahi/outdoor/toec/ )

伊勢さんがいるだけで、会場の空気がなごみ、安心安全な空間になります。


 研修会は、形式的な自己紹介ではなく、しっかりと自分の気持ちに気づき、伝え、互いにしっかり聴き合うチェックインミーティングからスタート。1時間くらいゆっくりと時間をかけて聴き合います。

その後ペアになって体感しずらい「会話」のかわりに、「マッサージ」を介して互いのコミュニケーションを見える化しながら「聴く」「伝える」ことの大切さを体感しました。


 そしてインタープリテーションの現場でよくありそうな質問に対して、「自分ならいつもこう答えてる」ということを意識した返答をまずは紙に書き、それを相手に言ってもらうことで、普段自分の言葉が相手にどのように伝わっているかを体感する実習が続きました。このあたりから、いかに自分が「聴けてないか」を実感。つい以下のような反応をしてしまうのです。。

診断、分析、指示、禁止、命令、否定、批判、
評価、激励、賞賛、説得、はぐらかし、ちゃかし、つっこみ
同感、許容、迎合、アドバイス
比較、横取り、同情、脅迫、叱責、無視などなど…


相手に何かを伝えたいのであれば、まずは「聴く」ことが何よりも大切。
誰もが持っている分かって欲しいをしっかりと受けとめること。
が重要であることをインタープリターの皆さんは深く、深く実感されたようです。

しかもこの「聴く」というのは、とっても難しい。
頭では分かっていても、身体が慣れてないので受けとめることができず、相手の気持ちを心から分かることがなかなかできないのです。。


2日目も、朝からペアワークやグループによるワーク、今の悩みや、インタープリターの現場でよく起きることなどを題材に、コミュニケーションの実習を何度も何度も繰り返しながら、インタープリターが普段ついつい忘れてしまいがちな、コミュニケーションの「受け手」の気持ちをたっぷりと味わいながら、「聴く」「受けとめる」練習をしました。


そんなこんなであっという間に2日間が過ぎ、みんな大満足で研修会が終了しました。

「“頭” ではなく “心” で聴くことの大切さが分かりました!」

「心のキャッチボールが、できてないことに気がつきました!」


簡単なようで、普段なかなか出来ていない「聴くこと」
みなさんも一度意識してみてはいかがでしょうか?



自然体験活動・インタープリター養成コース
なんちゃって先生
萩原ナバ裕作