看護大プリゼンツ「避難小屋に役立つ機能と配慮」
今日は岐阜県立看護大学の学生さん30名をアカデミーに招いての授業でした。
この授業は「森林文化体験セミナー」という岐阜県立看護大学の授業でもあり、この日は木造建築講座がコラボ担当しました。
今年の自力建設が演習林内の避難小屋としての役割を持っていることもあり、この小屋をテーマに一日授業を行いました。
まずは、自力棟梁木造1年Z氏からの熱い思いと説明。
即席のグループ5つに分かれ
- チームハゲミー
- チーム黒髪
- チーム・ミッキー
- チーム山の神
- チームGO!!
お題目は
「山にあるもので避難小屋に役立つものを作る!」
本当につくれるの?
どうやってつくるの?
不安な表情も。。。。
ただ
ただ
10分でどんどん意見が出てきます。
アカデミーにはないスピードかも!?
チームごとに考えをまとめていきます。
各チームが考えたのは以下のようなプランでした。
- 看板
- ブラインドorベンチ収納
- すだれ的なものor冷暗保存できそうなもの
- 囲炉裏のようなもの
- 救急箱があるという目印の看板
現場につくと、
さっそく作業を進めだすチーム
現場を見ながら考えるチーム
素材を探すチーム
とそれぞれ方向に向かって動き始めます。
本当に、早い早い!!!
さすがに30名もの人がやってくると、
20人用の小屋は手狭ですねー
伐採した木から払った枝を。。。。
すだれの材料に使えないか検討。
こちらは
救急箱などをおく棚
高さが重要だそうです。
そして場所
こちらは温度と光の調整だとか。
アカデミー視点とは異なりますね。
決まると早速サイズの検討です。
囲炉裏の中をどうするか?
看板を作る材料を何にするか?
こちらのチームも別の方向から看板を作っていきます。
最初は戸惑っていた各チーム
しかし、短時間でそこにある材料、道具で、この場に足りないものを発見し、
作成してゆきます。
すごい集中力に脱帽!
お昼を挟んで3時間程度の時間でしたが、各チーム最後まで作り上げることができました。即席チームでも各人が役割を見つけて目的に向かって動いていく、この辺りはさすが普段からチームで命を預かることを学んでいる学生さんたちです。簡単なようでなかなかできることではないと思い、我々も見習いたいと感じました。
それでは、最終的な成果物を見ていきましょう!
- チームハゲミー:看板
小枝、コンクリ―ト基礎を打った時のコンパネをつかって、かわいい看板を作ってくれました。
男ばかりの木造建築講座からは出てこない発想です(笑
- チーム黒髪:物置棚
こちらは、屋根の野地板の余りを利用して、救急箱の置き場を作ってくれました。ちょっとしたメモも取れるつくりになっています。短い時間の割に完成度の高い仕上がりです。 - ミッキー:すだれ、風よけ、目隠し
枝を集めて風よけ(兼目隠し?)を作ってくれました。曲がった枝ばかりで作り上げるのが難しかったと思います。曲がりから生まれた隙間を持ってきてもらった古着で埋めて完成。地道な作業を続けた結果です。
- チーム山の神:囲炉裏とダム
集合写真がなくてごめんなさい!このチームは男性陣ががつがつ掘って、女性陣が石を積んだ上に土と水をこねて塗リ固めて、囲炉裏を作ってくれました。男性陣は囲炉裏は雨がかりが気になる場所だったので、囲炉裏を守るためのダム+水を流す道まで作ってくれました。よくぞここまで!お疲れ様でした。ダムの経過観察行っていきます。
日がなかなか当たらない場所なので、暖が取れる火がありがたかったです。
- チームGO!!:救急箱があるという目印の看板
地鎮祭の際に使った後、放置されていた看板を再利用して目立つ看板を作ってくれました。
赤白は目立ちすぎる??って気もしましたが下地の板が鄙びていたのでいい塩梅です。
実際にイメージしたものを最後まで作り上げることができたので、最後のまとめでも満足度の高い回答や、新たな気づきを得たというご意見を多くいただきました。
逆に、我々にとっても、チーム力、看護を行う人の発想(要看護者のための目隠しなど)が非常に勉強になりました。
みなさん寒い中お疲れ様でした!
また、何かの機会があればアカデミーに遊びに来てください。