エンジニア科一年生の「木育」の授業
その一貫でトヨタ白川郷自然学校の西田真哉校長先生にご講義を頂きました。
講座主任は松井先生、そこにクリエーター科の山田さん、教員の原島、嵯峨、川尻も飛び入り参加させて頂きました。
まずは西田先生の事績関係を含めて歩んでこられた道のりを話され、最初に私たちに投げ駆られたのは
��1)「かちかん」を漢字で表記してみること。すると1.価値観、2.価値感の二つが出てきました。正解はどちらかわかりますか?
��2)二番目は、バナナを途中で二分した場合、その断面を図にしてみること。皮の形、果肉の中はいくつに分かれるか。
このホワイトボードに貼りついているバナナ、結構精巧に出来ています。最初に本物のバナナでk解説されたあとに、このバナナをホワイトボードにくっつけられるので、思わず近づいて写真に撮りました。
とにかく西田先生は部類のバナナ好きに間違いありません。様々なバナナグッズをお持ちになられていました。
結局、本来の野生種バナナの皮の部分は6角形、しかし私たちが食べている食用バナナは、突然変異によるもので5角形。
果肉部分は円形で、内部が3分割します。・・・知ってましたか?
この課題を通して、私たちが普段見ていないものが多くあることに「気づかされ」ましたよね。
��3)お次は、蜘蛛(クモ)の絵を描いて下さい。脚は何本、胴体は、眼は?
各、グループから代表が、クモの絵を描きにいきますが、それが本当にバラバラ、普段から本当に見ていないことがわかります。
ちなみにクモの体は、頭胸部と腹部の2つ。脚はその間付近から8本(片側4本)、そして眼は2対が4つ、計8個。
思いこみのチェック:観察し学ぶことで思いこみをなくす。見ているようで、見ていないもの。知っているようで、知らないもの。理解していると思っているが、理解していないこと。沢山ありますよね!
��4)5円玉を絵にすると?
なんと5円玉には農業と工業、水産業が描かれています。
知ってます? 私は知りませんでした。情けない。
一度みなさんも見てみて下さい。しかし林業がないのがおしい。
��5)ちなみに、「みる」を漢字で書くと? あなたはいくつ書けますか?
一般的な辞書では 見る、観る、看る、視る、診る の5つ。
現在、西田先生は21の漢字を探されているそうです。
「みるという行動は何を意味し、その後ろに何が隠れているのか。 そんな事さえ考えるのは初めての経験です。
��6)さて、ここからが本番、「人間関係学」的講義
自然と自分、価値、自分自身、他者。 この5つの関係について
これらの関わり合いが重要であることを知りました。この間、木育との関係、自然森林との関係を熱く解説されました。
そして難しい質問
「心はどこにあるか」です。
この問いかけに対して、
多くの人が、胸か頭に手をやりました。
しかし、西田先生によると、
「心」は人との関わりの中で発生する。
関心がなければ関わらない。
「観察」→みる→関わりを持とうとする心
いちいちごもっともな解説、納得!
最後に、「みる」はたくさんあるが、「きく」は世界的にも2つ
聞く(Hear)と聴く(Listen)でることもお話しされました。
ちなみに英語では「Ear」に「H」がつけば「Hear(聞く)」、
そして「Hear(聞く)」に「t」がつけば、「Heart(心)」なのだそうで、・・・
本当に面白い授業でした。なんか得した気分!!
報告 ジリさんこと 川尻秀樹