クリエータ科木造建築講座では、2年生のこの時期になっていよいよ本格的な実験の授業が入ってきます。
以前、耐力壁ジャパンカップに参加していて、いつも気になっていたのは、壁で強くても接合部がウイークポイントとなること。即ち接合部耐力を見る力を養うことであり、その値を得る方法を体験してもらうことです。幸いにも今では試験の流れができていますので、今年も例年通り一人一人のアイデアを形にしてその耐力を確認しています。今年は金物の既存仕様を確認したいという学生が多く、現実的な志向がみられます。
わくわくするような面白さはないのですが、金物の公表データの確認に加え、公表データはどこまで信用すべきか?や、公表データが得られた部材との比較を想像すると開発者側の意図も見えてきて、別の意味で面白さが味わえます。
この試験では、なぜ引っ張り側のビスが4本で、せん断側のビスが5本と多いのかの理由も見えてきます。