2012年9月1日土曜日

「森と木の就職・転職セミナーin札幌」の報告

ものづくりを教えている久津輪です。
少し前になりますが、8月16日に札幌で「森と木の就職・転職セミナー」を開催してきました。通常は、林業、山村活性、環境教育、木造建築、木工・木育と、それぞれの分野の専門スタッフがお話しするのですが、今回は私ひとりだったので、木工・木育分野中心のミニセミナーでした。場所は札幌駅から歩いて行ける、男女共同参画センターの研修室。時間は夕方6時半からの2時間です。

そもそも札幌でのセミナーを思い立ったのは、北海道の「木育ファミリー」からの招きでグリーンウッドワークの講座をやることになったためでした。せっかく北海道まで行くのだから、セミナーもやって若い人達に森や木に関わる仕事に興味を持ってもらおうと、企画してみたのです。

ひとりでは少し心細かったのですが、「木育ファミリー」の代表、煙山泰子さんが「私もお手伝いに行きますよ」と言ってくれました。煙山さんは数々の木のおもちゃをデザインしているベテランの木工デザイナーで、木育の第一人者でもあります。
当日は「セミナーは楽しくやらないと!」と、お茶とお菓子を持参で駆けつけてくれました。参加者の机の上に、紅茶とシュークリームが載っているのが見えますか?煙山さんのおかげで、和気あいあいとした雰囲気になりました。

セミナーでは、木工・木育分野を1時間ほどお話ししたあと、林業や木造建築の分野についても簡単に解説しました。時間が足りなくて十分説明できなかった分野もありますが、共通するメッセージを伝えることはできたのではないかと思っています。それは「社会が抱えている課題=ビジネスチャンス」であり、その課題を解決する仕組みを教育機関や地域社会が一緒に考え、実行していくことが求められている、ということです。ムズカシイ時代だからこそ新しいシゴトをつくっていこう、という気持ちを持つことが大切だと思っています。

今回参加してくれたのは、札幌や函館の大学生・大学院生、20〜30代の社会人のみなさんでした。さらに、木育ファミリーのネットワークで事前に告知してくれたため、北海道庁の林業関係や木育関係の方、林野庁北海道森林管理局の方にもお越しいただき、私にとっても貴重なつながりができました。ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました。

また日本各地へ出張の際に、こんなミニセミナーをやってみようと思っています。
(リクエストがあれば出張しますよ!)