2012年10月7日日曜日

生涯学習講座「身近な森の手入れ・入門|第二回 スギ・ヒノキ林の手入れ」

連続講座「身近な森の手入れ・入門」の2回目は「スギ・ヒノキ林の手入れ」です。まずは原島先生から,人工林を手入れする目的や方法についての講義がありました。

続いて,歩いて本日作業する予定の演習林へ向かいます。向かう途中も実際の林を目にしながら,原島先生と横井先生の林の状況に関する解説を受けました。

現場の人工林に到着し,まずは班ごとに分かれて,各班の担当箇所をどのような森林にしたいのかディスカッションします。今回対象とした林分は,基本はヒノキ林なのですが,所々に除伐しそこねた広葉樹が混ざっています。これらをどう活かして行くのか?または,ヒノキの成長を促すために取り除くのか? 難しいところです。お昼ご飯を食べる間も議論を重ね,班ごとに目指す森林のイメージを決定し,その目的のもとで選木を行いました。

午後からは班ごとに議論した結果を発表し合いました。班ごとに様々なイメージが存在し,選木の方法も様々です。目的が異なれば正解も異なるため,林の手入れは一様ではありません。

各班の選木が終わったところで,原島先生から伐倒の実演がありました。方向を決めて受け口を作ること,安全確認に注意することなど様々なことを学びました。

そして漸く伐倒作業です。習ったことに気をつけて,手ノコやロープ,滑車を使いながら木を伐倒して行きます。初めての人も,そうでない人も班で協力して作業を進めました。

1時間半ほど作業して終了。無事にできて良かったです。最後は柔軟体操をして締めくくりました。今回は入門ということでしたが,経験を各自のフィールドに持ち帰り,技術を深めていってもらいたいものです。

 次回(10/21)は「広葉樹林の手入れ」です。お楽しみに!