2012年11月19日月曜日

木工を始めて半年 スツールに挑戦!

ものづくり講座1年生は、木工を始めて半年になりました。
これまで技術の習得のため、様々な小物を作って来ましたが、後期に入りまず最初に作るものはスツールです。これまで作ってきたものとは一味違う「家具」です。このスツールの授業は、毎年この時期に行われますが、一番のテーマは「丸ほぞ」という技術を理解、修得するためのものです。

このスツールを制作する上で、まず木造建築講座の小原先生が依頼主としてゼミ室Cで使うスツールを考えて欲しいと要望が出されました。また、高山の生活技術研究所へ出向き、人間工学を少し学び、さらにはオーストラリアより講師をお招きして旋盤の授業をみっちり受けました。そして、各自でデザイン、1/5模型を制作しコンペを行いました。


そして投票の上、決まったのは、諸橋くんが提案した「ほっこりスツール」です。
これは家具には使われない針葉樹をあえて座面に使い、しかも座板とその端の板はカーブを描いて接合されるという かなり難易度の高いものです。

さぁ、決まってしまったからにはやるしかありません。それから設計図で細かい部分を見直し、原寸大模型を作ったりしてデザインの最終調整をしていきます。さらに、それらを制作する上で欠かせない治具といわれる制作補助ツールを作成しなければいけません。これがまた大変なのです。

本来、丸ほぞというお題 だけなのに、通常のほぞ組やしかもカーブしている接合など盛りだくさんになってしまったスツール。下準備に下準備を重ね、ようやく製作工程に入って来ました。


ハンディールーターを使ってのカーブした胴付き加工


角のみ盤をつかってのホゾ穴加工


昇降盤補助テーブルでのほぞ加工


旋盤での脚と丸ほぞ加工

初めて使う木工機械もあり、緊張感が漂う空気の中、1年生7人は真剣に取り組んでいます。綺麗に出来ればいいものができるのではないかと思います。完成までもうしばらくかかりますが、完成した暁には、このブログでも紹介したいと思います。