川尻先生にして頂きました。
一口にナタといっても,地方によって使われるナタが異なり,
大きさや刃の形が異なります。
岐阜の今須地方で使われるナタは,
刃の先に「チボ」と呼ばれる突起が付いていて,
そこで枝打ちの跡を叩き,後生枝が出ないようにするのです。
叩いた後に変色が入る可能性がありますが,製材ではなく樽丸生産だったので,
変色が入っても問題がなかったのです。
道具の形とその地域の生産目標とは密接に結びついているのですね。
一通り道具の説明をした後は,ナタ研ぎです。
各自のナタを研いでもらいました。
一心不乱に研いでいます。
この授業では,現場に出る回数が多いですが,
ナタとノコは必須な道具になります。
きっちり研いで使える状態にして, 山に行きましょう!
午後からチルホールの説明を行いました。
チルホールは牽引具です。小さいもので500kg,大きいもので1600kgのチルホールがあります。
ワイヤは,専用の鋼芯ワイヤを用います。
また牽引するためには,いろいろな道具をセットで使うことになります。
台付け索,シャックル,滑車,スリング,キトウクリップ,安全帯,ハシゴ…etc
練習で何回かセットしました。
できるだけ効率よく作業するためには,段取りよく作業することが必要です。
その段取りもチーム内で共有できていないとだめですね。
コミュニケーションがとても大事です。
何回か張ってみましたが,
道具の名前は覚えたでしょうか??
必要な道具のセットは覚えでしょうか??
ワイヤなどの片付け方は分かったでしょうか??
いろいろ覚えることがありそうですが,
順番に見に付けていって欲しいと思います。