林業林産業体験実習の最終日です。
前回(10/12)伐採した立木の製材を行いました。
伐採した立木は,エンジニア科の架線実習で搬出したので,
今日は製材所の土場に到着した状態からスタートです。
丸太の材積を計測した後,製材を行います。
一人ずつ交代しながら製材していきます。
元玉からほぼ無節に近い材も製材することもできました。
大きいもので,仕上がり寸法で120×150×4mの梁材を製材することができました。
乾燥による収縮や仕上げを考慮して,
105mmであれば,118mm
120mmであれば,132mm
というように,「歩増し」して製材します。
梁の他には,3寸角や4寸角の柱を製材しました。
製材した部材の材積を測定し,
製材の歩留まりを算出します。
製材前の丸太がこちら
製材後の部材がこちら
丸太からの歩留まりは約5割程度
立木からの歩留まりは約3割程度になりました。
家を1棟建てようと思うと,果たしてこの何倍の木が必要なのでしょうか。
答えは,集合写真の真ん中です。
といってもよく見えませんね。おかしなポーズの人はよく見えますが…
製材材積を計算したところ,0.4404m3でした。
120m2の家として,m2あたりの木材使用量が0.2m3とすると,24m3の木材が必要です。
ということは,今回の55倍の木材が必要です。
3本伐採したので,約150本の立木が必要になります。
伐採した木を製材し,一連の流れを体験することで,
川上から川下までのつながりを理解することができました。
川上と川下,両者が理解しあうことがとても大事ですね。