第一部は、今年度の自力建設の素人棟梁を決める要の講評会です。
5人の一年生が、一か月の成果をここでぶつけます。聞くところによると、熱が入りすぎて数日徹夜が続いていた学生も・・・。
今年は、建築を初めて学ぶ学生が半分を占め、模型や図面、表現で、かなり苦労している姿もありました。
10分という限られた時間のプレゼンで、効果的に伝える技術も必要です。これらの技術もアカデミーの2年間で身に付けていくべきものですが、まだ未成熟な部分もありました。
うまく自分の想いや計画が伝えられたでしょうか。
発表を待つ一年生も、緊張しつつも、ライバルであり仲間である同級生の発表を熱心に聞きます。
第一部が終わると、休憩という名の個別説明です。発表者は、各々の模型や図面の前で、さらなるプレゼンを行います。全体に向けてのプレゼンとは違った視点での説明になり、こちらも学びにつながったと思います。
第二部は、先輩にあたる二年生にバトンタッチして、昨年度の自力建設である「木洩れ日の塔」からアカデミーエントランスにかけての持続可能な計画を考えて未来の自力建設やアカデミーを考えるグループ討論になりました。ここでの意見や考え方が次年度以降の自力建設のテーマ設定につながるものです。
あっという間の3時間でしたが、最後に、本日発表した一年生から、これまで関わって頂いた皆さんへ向けたお礼の言葉と、これからが本番の自力建設への想いを伝えてコロキウムが終了しました。
発表したプレゼンの模型や図面は学生ホールへ展示を移し、明日の昼までの投票を待って、夕方には棟梁が決まります。
5人の個性が反映された計画案ばかりで、誰に投票するか非常に悩ましい状態で、私もまだ投票できていません。今晩、ゆっくり考えて決めたいと思います。
今後、木造建築講座はもちろん、全学一丸となって今年度の自力建設をつくっていきます。この過程で、忘れることのできない、かけがえのない仲間に育っていくことでしょう。
木造建築講座 辻 充孝