2013年6月4日火曜日

きゃ~っ!足指の間からヌルっ? おいしいお餅と味噌にな~れ 


毎年恒例となりつつある森のようちえん「森のだんごむし」の田植えが、先日行われました。

会場は、関市中之保の寺田地区。

アカデミー卒業生のとっさんこと加納吉廣さんが地域の仲間とつくった楽農組合の皆さんが、田んぼを一枚、だんごむしの子どもたちのために毎年開放してくれています。

まずは、田んぼのドロで遊び、そして生き物を捕まえたりして遊んだあとは、いよいよ田植えです。15組の親子で気持ちを合わせて丁寧に植えていきました。





 足の指の間からヌルヌルとぬけていくあの気持ちいい感触、体験しないとわかりませんよね。はじめは怖がっていた子供たちの顔も、そのうちにほころびます。

 ここで育ったもち米は、森のだんごむしの入園式で、子どもたちがお餅につき、いつも活動しているアカデミーの演習林の山の神へとお供えするのに使います。まさにゼロから手作りのお餅です。



 山の神様にしっかりと気持ちが届くように、自分たちの手で植えて、自分たちの手で
刈ってつくります。(途中の草ひきは、だいぶとっさんに甘えてますが。。ごめんなさい。)

さらに去年からは、大豆も蒔き始めました。
この大豆は、毎週自炊をしているのですが、その時に使う味噌の材料になります。

ここ数年、自分たちで味噌を作ってますが、これがまた、おいしいんです。




 そしてそんな活動にはいつも学生が同行しています。学生も大人であることは忘れて、ドロまみれになって、子どもたちと本気で一緒に遊び、泥にまみれます。

はじめて田植えする学生、はじめて味噌をつくる学生、もちろん、お母さんだって初めてこうした体験をする人もた~くさんいます。

森のようちえん、学生さんもお母さんも幼児と一緒になって体験し、成長しています。



こうした日本人の暮らしのこと、地球に暮らしているということを実感する体験、つながりを体感できる体験をしっかりと子どもたちにつないでいくことも、自然学校や森のようちえんの大切な役割だと感じています。

アタマや知識ではなく、身体や心で「お餅はもち米から、味噌は大豆から作られている」ことが分かるのが 大切なんでしょうね。


「大きく育って、おいしいお餅とお味噌にな~れ!」
そんな声が田んぼや畑に響き渡った一日でした。


自然体験活動指導者・インタープリター養成コース
なんちゃって先生
萩原ナバ裕作