前回、北海道からの現場のプロをお招きしてのガチな授業の第2弾が先日実施されました。
今回は、過疎化に悩む三重県の村で公設民営型で廃校施設を活用し自然学校を展開している「大杉谷自然学校 」の代表 大西かおりさんをお招きしました。
自然学校での団体向けプログラムを実際に体験してもらい、その後、自然学校の経営についてのお話がありました。
自然学校代表として活躍されている数少ない女性である大西さんの話を将来同じ業界に進もうとしているアカデミーの女子学生は目をキラキラ
させながら聞いていたのが印象的でした。
彼女のコメントで印象的だったのが「やっぱりお金よ、お金!」の一言。
夢だけを追うのではなく、そして助成金に頼らずに独自の事業展開で「稼ぐ」 ことの必要性をしっかりと伝えてくれました。
そんな彼女の授業について、「こまち」こと佐藤大介くんが通信を書いて
くれたので以下に紹介します。
「こまちの」IP講座ダイアリー 2013.6.11号
環境教育の現場よりゲスト来訪(かおりん・いわわ篇)
6月10~11日にかけて、ゲスト講師をお招きしての授業が開催されました。今年度2回目のゲストは、三重県多気郡大台町にあるNPOの大杉谷自然学校からいらっしゃった、大西かおりさん(通称かおりん)と岩脇直美さん(通称いわわ)さんです。大西さんは全国でも数少ない女性の校長でおられ、貴重なお話を頂くことができました。
講義としては、
・自然学校でのプログラム体験⇒アイスブレイクやクラフト体験など
・木材価値や今昔の物の用途や形を知る⇒貴重な樹木についてのお話や今昔神経衰弱など
をさせて頂きました。楽しみながらも自然や木材に関心を持たせる手法について、体を通して体験できたような気がします。しかし岩脇さんが細やかな講義補助をこなしていらっしゃる姿を見て、現場で自分たちが仕事をこなすのは大変なんだろうなとも思いました。
そして今回の講義で複数回取り挙げられたのは、自然学校の持つ地域活性の可能性についてでした。少子高齢化や過疎化の進む山村地域において、周囲の自然は大きな資源です。その地域において、自然学校や野外レジャーの担う役割とはどのようなものなのか、深く考えらせられました。
今回の講義によって、環境教育や山村づくりだけでなくこのアカデミーで学ぶ林業や森林文化は、切っても切り離せない関係なんだと改めて実感させられました。
(以上「こまちのIP講座ダイアリー」より)
自然体験活動指導者・インタープリター養成コース
なんちゃって先生
萩原ナバ裕作