施業プランナー育成研修 第13回 事業計画発表
さて、今回で13回を迎える平 成25年度岐阜県施業プランナー育成研修、10月は「事業計画発表」
です。
5月から重ねてきた様々な研修で得た技術を駆使し、各自が事業計画を発表します。
発表者は17名、それを森林整備課の長沼課長さんや森林組合担い手係の清水さん、林業改良
普及員のみなさん、上級プランナ-受講者、講師陣の森林文化アカデミー横井さん、森林研究所
の古川部長さん、臼田さん、そして特別参加の日本森林技術協会の加藤鐵夫理事長さん。
それに事務局の下野主査とJIRIです。
美山木材の松原さんは、社有林に周辺山林を取り込んだ25.15haの属人計画について発表さ
れ、今後もそれに随時周辺山林を取り込みながら事業拡大することで、作業道開設の費用対効
果を良くする計画を発表されました。
、
作業を開設することで山を生かす事ができるとして、「道を開いて生きた山へ」と、メッセージを
投げかけていました。
揖斐郡森林組合の後藤さんは、研修参加者の中でもパソコン操作などにも精通した一人であり、
プレゼンの手法もなかなかの腕前。
114.20haの集約地に隣接する100年生スギ林を見本に、所有者に具体的な事例を提案しながら
判りやすい説明と、研修で紹介したカシミールの組み合わせによって、森林所有者が理解しやす
そうなプレゼンに仕上げておられました。
森林所有者にも判るように、集材方法も図化していました。
実現するかどうか。採算が合うかどうか。意味深な内容でしたが、初心者にも判りやすい説明で
した。
作業システムも無機質な数字の羅列ではなく、絵も取り入れたものであるため、一層関心を
持ちやすくなります。
可茂森林組合の佐藤さんの発表では、作業システムに実際の写真を取り込んでおられ、こちらも
見やすく、かつ興味を持ちやすいプレゼンになっていました。
館林林業の館林さんは自社の森林についての説明でしたが、会社に製材部門があり、一般的に
採算が合わないような曲がり材などを搬出間伐して、自社製材、自社利用をすることで、採算を合
わせる工夫をしていました。
また館林グループでは、林地にソーラーパネルを設置することもされており、日照条件によって
は、そうした取り組みも実施するとの発表内容でした。
さて、最後の17人目は協業組合H・C建設の上野さんです。
302.83haの集約地の中で、スギ林約150haの林について検討されました。
目標林型としては、A材として高値が期待できる胸高直径40cm、樹高34m、500本/ha
と定め、5~10年間隔に利用間伐して、最後は皆伐。その後に、カラマツを再造林する計画を
発表されました。
発表のスライドには、要所要所に座談会に参集した森林所有者が面白ろがるような絵や図を
挿入しており、楽しいプレゼンでもありました。
作業路は移設では、路面部分の地山をほぐす手法を取り入れたり、現場で発生した石を使った洗い越しなど、内容が面白く、私も思わず写真を撮るのも忘れてしまいました。
さて、今回の発表、皆さんよく頑張ってプレゼンして下さいました。この調子で最終発表の平成26
年2月末まで頑張って下さい。
以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。