2013年10月27日日曜日

生涯学習講座『身近な森の手入れ・入門』の最終回です

 4回の連続講座『身近な森の手入れ・入門』の最終回「広葉樹林の手入れ」です。

 今回の目的は、「身近な広葉樹林を整備するための考え方を学ぶ」です。

 「整備の仕方を学ぶ」ではありません。「考え方を学ぶ」というところがミソです。


 達成目標は、「対象をよくみて考えることが大切なことを知る」と
「考えたことを作業に落とし込んでいく方法を知る」ということにしました。

 生涯学習講座としてはややハードルが高いかもしれませんが、
闇雲にとしか思えないような整備?がされた広葉樹林が多いので、
ここはやはり、入り口論をしっかりと伝えなることがこの講座の役割
だと考えました。



  最初に、30分ほどの講義です。この講義では、主に以下の4点について
お話ししました。

 ■必要性  整備する必要があるのか。

 ■目的  何のために整備するのか。

 ■目標  どんな林にしたいのか。

 ■方法  そのために何をするのか。




 講義が終わったところで、アカデミー演習林に場所を移し、
実習のスタートです。

 手始めに、先週の講座で実施する予定だった(雨のため、実習が
できませんでした)立木の伐倒方法の基本を伝えました。



 広葉樹林に移動し、いよいよ実習の本番です。

 3つの班に分かれて、それぞれの現場で、現況はどうなのか、
どんな目的でどのような林にしたいのか、そのために何をすればいいのかを
話し合います。



 各班の現場を順に回り、考えた整備目的・目標・整備方法を発表してもらい、
議論しました。それ参考に、もう一度、やるべきことを班で話し合います。

 今回の現場は美濃市の公園に隣接しており、遊歩道が通っている場所
だったことから、どの班も散策する人のために景観を良くするという目的を
立てました。

 将来のための「育てる整備」ではなく、今のための「見せる整備」を目指す
ということです。

 整備してきれいになったとしても、その状態を出発点として木々が育ち、
時間の経過とともに森林の姿は変わっていきます。したがって、その後の
こともちゃんと考えて整備する必要があります。また、整備の繰り返しが
必要になることも多く、そのための方策を練っておかないと今やっている
ことの意味がなくなってしまうこともあります。講師からは、こんなコメントも
出されました。



 班の中で方針が再確認できたところで、作業の開始です。

 少しずつ手を加え、変化を確認しながら作業を進めます。



  それほど広い面積の整備はできませんでしたが、一通りの作業が
終わったところで、再び各班の現場を回り、皆で作業結果を確認しました。

 目的は基本的に同じですが、林の姿が少しずつ異なっていたため、
見た目はそれぞれに違いました。

 皆さん。自分たちの仕事を自信を持って発表してくださいました。やはり、
目的を明確にして、するべきことをきちんと考えて作業に向かった結果だと
思いました(講師としての手前味噌でしょうか)。

 それぞれの実践の場で今回の連続講座での学びがお役に立てばと
思いつつ講座を終えました。


  by 横井秀一

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