2013年10月16日水曜日

Eye Splice for Cable Logging Wire Rope ~ 林業架線実習 ~

Eye Splice for Cable Loggin Wire Rope




 林業では使用されるワイヤロープは、その用途に応じて安全基準や規格があり、加工方法にも
一定の基準があります。 
 
 林業現場で最も一般的なアイスプライスは「変形割り差し」ですが、できる限り「カゴ差し(割り差
」や「巻差」を使うことをおすすめします。

 しかし数多くの現場では、一時的に簡易にアイ形状にしただけで使用されている事例も多く見ら
れるため、正しい加工技術を習得することが安全上も重要です。


 今日は昨日に引き続いて、ワイヤーロープスプライスですが、昨年一回経験した「巻差し」と、
セミロングスプライスです。
 このブログでは巻差し部分だけを掲載します。

 巻差しは、昨日の変形割り差し(http://gifuforestac.blogspot.jp/2013/10/wire-rope-eye-splice.html
と比較して学生は少々手こずっています。


 今日の巻差しも、14ピッチワイヤーロープをほどいて、8ピッチの輪をつくり、フレミッシュ加工
します。
 今日の巻差しは、本差し3回、半差し2回を実施。


 女性も男子同様に、頑張ってアイ・スプライスに挑戦。
握力や腕力が少ない分、少々不利ですが、熱心に慎重に取り組んでいます。


 この授業ではクリエーター科の林業再生講座1年、2年も参加しています。
中嶋さんもエンジニア科に混じってワイヤーに悪戦苦闘。 しかし流石に、丁寧な仕事で見事に
巻差しを編み上げていました。


 エンジニア科の宇佐見さん、昨日も苦労したもの最後は見事、変形割り差しを完成させました。
今日も、巻差しの出来具合を杉本先生に見せ、「これはまだまだだね!」と言われてしまいました。

 しかし、今日は昨日よりも要領よく、スプライスしており、格段に上達してきています。

 

 

 この写真が、上から(1)カゴ差し、(2)変形割差し、(3)巻差しです。ついでに標本も作製しまし
た。ただし、今回は学生の指導上、芯入れしてありません。

 これくらいの出来映えなら、胸を張れますね。

 
 さて、学生はみな自分のペースで黙々とワーヤー・スプライスに集中しています。
 
 さぁ、来週はこのワーヤーロープも使って集材機運転です。みんな安全第一に、山の仕事を
体験しましょう。
 
 以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。