木工技術を学ぶものづくり講座には、「木工の材料学」という授業があります。
これは、木工の技術を生かすためにも材料のことをしっかり知っておかないといけないため、1年生前期から基礎知識から、森林実習、製材、乾燥などの実習、見学など盛りだくさんです。
この授業について、1年生がリポートしてくれました。
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今回は2年間を通して行われる「木工の材料学」 について書きます。
5月から始まって、 ものづくりとして必要な樹木の基礎知識から伐採・ 製材などの知識を身に着けて行きます。
そして今回は、高山市に在る広葉樹を専門としている㈱ カネモクに工場見学をさせて頂きました。 社長さんの森本さんの案内で、製材工場・人工乾燥工場・ 天乾乾燥場・人工乾燥後の製材品置き場と続きます。
製材工場では、丸太の樹皮を剥(む)く機械が在り樹皮を剥いてか ら製材に入ります。 樹皮が付いていると天日乾燥中に虫が入り込み、 材の価値を損ねる為です。指定の寸法に製材して行きますが、 広葉樹はスギ・ヒノキの様に真っ直ぐでないことが多く、 歩留まりの良い製材をする為経験で挽く事を求められます。 そんな状況を目の当たりで見る事が出来ました。
人工乾燥工場には、16m3在る4ケ所の乾燥室に入れて乾燥でき ます。製材後1年程天日乾燥した材の含水率は20~30%とまだ 高い為、人工的に乾燥させて8~12%に収めて製品となります。
人工乾燥後の製品を見せて貰いました。ナシノキ・ドロノキ・ ウリノキ・イモノキ等珍しい木も在り、 名前を聞いても初め聞く木も在りました。社長さん曰く、 売れなくても購入してしまうとの事。 それでもお客さんである木工家などに連絡をすると、 永くても3年位で売れてしまうとの事でした。