この前、初めての選木を行い、それを実際に伐倒してみて、林冠にどのように穴が空くかを実感したはずです。その記憶が新しいうちに、別の林で、再び選木の実習をしました。
前回はグループワークでしたが、今回は一人一人で考えました。林分内に散って、自分が育てたいと思う木(育成木)を選び、その木を育てるために伐るとよい木(間伐木) を決めて、それぞれ違った色のテープでマークをします。
全員の選木が終わったところで、順番に「なぜ、この木を育成木に選んだのか」と「どうしてこの木を間伐木としたのか」を発表し、他の学生と教員がその選木と理由づけを評価しました。
今日は選木技術だけではなく、自分で考え、それを人に伝えること、それを聞いた人は自分ならどうかと考え、自分の意見を返すこと、こうしたコミュニケーションの訓練も兼ねました。予想したより皆きちんとやりとりができ、これは嬉しく思いました。
中には少しピント外れのことを言う学生もいましたが、その場で修正することができたのは良かったです。
やはり、現地でやってみるという効果は大きいと実感しました。
by 横井秀一