2014年4月23日水曜日

「穴」のなかからヒョッコリ何かが…??? 

昨年の11月に投稿したブログ、覚えてますか?

演習林に学生たちと設置した3つの箱の話です。
(11月28日投稿「カホンが木の上に!?いやいや実は…」
参照:http://gifuforestac.blogspot.jp/2013/11/blog-post_28.html )




数週間後の12月頃、
そのうちの1個の穴の周りが少しかじられてました。

せっかく興味をしめした住人を驚かせてはいけないと思い、
すぐに観察したい気持ちを抑え
しばらくそのままそ〜っとしておいたところ
穴のまわりがさらにガジガジかじられているではありませんか。。

設置した温度計も、巣箱内の方が数度高い日々が続きました。
そして周りにフンがちらほら。

おやおや、これはだいぶ落ち着いたのではないか。



そして昨晩、いよいよ
住人が出てくるのを待ち伏せすることに。

日没後

森の空気が、昼の世界から夜の世界へと
移り変わる時間帯です。

巣穴の前に座って、
音や、光や、においや、風の流れなど
周囲の自然の変化を楽しみながら

ただひたすらじ〜っと、じ〜っと待つこと30分。


小さな小さな「カサカサ」っという音と共に
穴の中からひょっこり顔が!

いました。ムササビです。


ねらいどおり、ムササビが入居してくれました。

巣箱をかける際に、学生と一緒に演習林を歩き回り
ムササビと出会った場所を思い出したり、
痕跡をさがしたり、
そしてムササビの気持ちになったりしながら、
設置する木を選んだ甲斐がありました。

その晩、更に観察していたら、住人とは別にもう一頭のムササビも登場!

これからは、この巣箱をはじめ、他の環境も少しずつ整えて
野生動物と出会える空間、環境教育の空間としての森づくりにも
力を入れていきたいと思っています。

アカデミーの演習林だけでなく、美濃の森には、
たくさんの生きものたちが暮らしてるんですよ。

彼らの暮らしをそ〜っと見守りながら、共に森を活用していけたら素敵ですね。

生きものたちとのシェアハウスならぬ、シェアフォレスト(Share Forest)です。

自然体験活動指導者
インタープリター養成コース
なんちゃってせんせい
萩原ナバ裕作