2014年6月6日金曜日

ものづくり講座1年生 木工機械を使い始めました。

クリエーター科1年生が専門分野に分かれてから1か月。ものづくり講座は4名のものづくらーが新しく加わりました。彼らはこの1か月、鉋や鑿といった木工の基本となる手工具の仕込みや使い方などを学び、そしてスプーンづくりなどを通して、感性を磨き始めました。

そして、6月に入ってからは、ついに木工機械の使い方を学び始めます。木工には怪我が付き物ですが、もちろん怪我なんてしてもらっては困ります。半ば脅しもありますが、しっかり安全重視でそれぞれの機械の使い方を教えます。


一通り機械の使い方を学んでから、課題制作に入ります。今回は、レターケースをつくることにしました。この授業は木工機械の使い方を学ぶだけでなく、木工の工程を覚えることも目的としています。機械操作で頭の中はいっぱいかもしれませんが、ものをつくる順番を覚え、前工程、後工程をしっかり意識しながら、なぜ今この加工をするのか、なぜこの加工ではこのポイントを重視するのか、そんなことを考えさせながら、進めています。


木工機械の授業が始まって3日が経ちましたが、どことなく意識が変化してきたようにも感じます。木工ではコンマ何ミリの世界を追求します。少しの直角の狂いも許しません。機械の性質を知り、付き合い方を知ることで、効率よく、また精度よく、そして安全に作業ができるんだと思います。


どんなものが出来上がるのか。その過程でどんな成長があるのか。1年生に木工機械を教えるのは本当にハラハラドキドキなのですが、そんな楽しみも持ちつつ、飴と鞭を使い分けながら授業を進めるのでした。