そして、6月に入ってからは、ついに木工機械の使い方を学び始めます。木工には怪我が付き物ですが、もちろん怪我なんてしてもらっては困ります。半ば脅しもありますが、しっかり安全重視でそれぞれの機械の使い方を教えます。
一通り機械の使い方を学んでから、課題制作に入ります。今回は、レターケースをつくることにしました。この授業は木工機械の使い方を学ぶだけでなく、木工の工程を覚えることも目的としています。機械操作で頭の中はいっぱいかもしれませんが、ものをつくる順番を覚え、前工程、後工程をしっかり意識しながら、なぜ今この加工をするのか、なぜこの加工ではこのポイントを重視するのか、そんなことを考えさせながら、進めています。
木工機械の授業が始まって3日が経ちましたが、どことなく意識が変化してきたようにも感じます。木工ではコンマ何ミリの世界を追求します。少しの直角の狂いも許しません。機械の性質を知り、付き合い方を知ることで、効率よく、また精度よく、そして安全に作業ができるんだと思います。