その後、試行錯誤を繰り返し、さまざまなミスも経験し、やっとレタートレーが完成しました。
(前回の記事ではレターケースと書きましたが、正確にはレタートレーです)
初めて大型木工機械を使う1年生。その分学生も教員も非常に神経を使います。木工機械の授業がある日はどっと疲れる、という学生の感想も。でも誰もが通る道。機械に対し、常に恐怖心を持ちながらうまく付き合っていくことが必要です。(慣れてくると逆に怪我をしやすくなります。)
まずは安全が最優先なのですが、この授業で学ぶポイントは、
・機械の使い方を覚える
・木工の工程を覚える
の2点です。
その機械の使い方を覚える、という点をもう少し説明すると、0.1㎜の精度を追求できるようにする、ということも含まれています。設計図に5.0㎜という数字があれば、5.0㎜で加工する。6.3㎜であれば6.3㎜で加工する。もちろん、木工をやっていくうえで、0.1㎜の精度をびしっと毎回出す必要はないのですが、最初はしっかり狙った数値で加工できるように意識を高くもって臨む必要はあります。そのため、機械のセッティングに非常に時間をかけて進めました。最初からしっかりと求められる精度で加工を繰り返すことで、少しでも勘所をつかんでもらいたいというわけです。
今回のレタートレーはデザイン、仕口などは教員和田が考えたもので、一番最初の課題としては少し難しい課題でしたが、1年生は苦労しながらも立派に作り上げました。
学校のパンフレットを入れたところ。
スタッキングもできるような設計になっています。
さて、次はポスターフレームをつくる予定です。