『将来を見据えた森林施業』を考えるための施業プランナー技術維持研修に参加しました。
午前中の座学は横井教授、午後からの実践者に学ぶ項目は岐阜県林業経営者協会会長の
中原丈夫さん。
「森林経営計画委託契約書」のひな形には・・・・・当該森林経営計画に従い。森林の経営を行う
ものとする。
『経営』・・・計画性がある。実行が伴う。継続性がある。
現在やるべき 「間伐」は「目的でない」、「間伐は目標に誘導するための手段」
優れた経営者に学ぶことが重要、しかし真似るために学ぶのではない。
考え方から学ぶことが大切。 ・・・・そのためには、学び方を学んでいる必要もある。
岐阜県の優れた経営者に学ぶ、そこで中原会長さんから、実践して来られた事実のいくつかを
紹介して頂いた。
280年前の歴史に培われた中原家の山林経営。「災害に強い森林づくり」につながる施業体系は
85~90年生(胸高直径40cm、樹高33m)で主伐する。枝打ちは2齢級までに開始し、約20年までに
3回ほど実施。もちろん下刈りも実施。
手を掛けた山は確実に良い山になる。
「山は倉庫」であり、その森林情報をしっかり把握し、ジャスト・イン・タイムで原木を届ける。そう
した山林経営をしてきた結果、多様な林相、多様な植生がある山ができあがる。
山は立地条件などが微妙に違う、それを無理に林分全体を均一にする必要はない。少し込んだ
場所もあれば、空いた場所もある。山全体でどうあるべきか?・・・・それが重要!
雨降る中、岐阜県の施業プランナーのために熱心に語って下さった中原さん。その言葉が
心に響く研修でもあったのです。
以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。