みなさん、JIRIです。 この一ヶ月、架線集材の講義と実習、ワイヤースプライスなど、林業技術
者への道まっしぐらの学生達。
今日は枝打ちされた古城山ヒノキの伐採と架線集材の実習です。メイン講師は江崎尚史さん、
そして特別講師として県森連の樋口享二所長、教員は杉本先生とJIRIです。
伐採は3種類の方法、一番手の内木さんのヒノキは伐倒方向に重心が大きく傾いています。
そこで、クサビをつかった『追いづる伐り』をします。
根張りが大きいため、受け口が大きく見えますが、これでOKです。
伐根株となる手前のアゴ部分も斜め伐りします。次ぎにサイドから「突っ込み伐り」を実施。
ガイドバーが短いので、両サイドから突っ込み伐りをします。
突っ込み伐りが終了したら、サイドからハの字にクサビを2つ(各1つ)を打ち、最後に残した
『追いづる』を伐ります。
この瞬間が最高の緊張です。
2番手の伐採者は松葉さんのヒノキは重心の偏心は少ないので、牽引具プラロックを利用した
伐採に挑戦。
受け口を伐った瞬間、伐った端材が左足の方に飛んで来ました。受け口が終了したので、心抜
きのための突っ込み伐りを行い、次ぎに追い口です。
追い口は残すべき「ツル」の大きさや形にも注意しながら、なおかつプラロックで引っ張る仲間へ
の合図も気にしながらと、結構大変!
それでもうまく伐採することが出来ました。
三番手は竹川さん、彼は一般的な伐採方法で最後はクサビを使って倒す予定。
自慢のハスク346xpを操作して、受け口、追い口伐りを実施。
追い口を少し切った時点でクサビを打ち、更に伐り進む。
どのタイミングでツルを残し、クサビを追い打ちするのか、緊張のあまりタイミングを見誤る。
それでも何とか伐採に成功!・・・・・一安心!
伐採が終了したら、県森連の林産システムの所長である樋口さんから、「有利採材」について
お話しした頂き、何をポイントに採材を考えるか。
枝打ち材とそうでない並材では、打ち出しの考え方が違うこと。曲がり具合の見方。現在要望の
ある採材はないか。などなど、実践的な話が飛ぶ。
例えば「ここで曲がっているが、どこで採材すると儲かるか」、具体的な市況情報も交えて
詳しく解説して下さいました。
また、曲がりをどのように採材すれば、曲がりがないように見えるか。すごいテクニックを樋口さ
ん、江崎さんから現場指導を受けました。
さて、今日の仕上げです。
伐採、採材(造材)した原木をエンドレスタイラーで集材です。
先山ので「とん掛け」と「集材機運転」、両者息が合わないと危険です。
丸太のどこにワイヤーをかけ、ロージングの鰹節に掛けたら良いのか。
途中でホールラインも利用して、原木を取り込んで集材します。
架線集材になれない学生が運転するため、なかなかの緊張感。 集材機のドラムがきしむ音が
山に鳴り響くこともしばしば・・・・・最後は安全に終了して、一安心!
前回の報告は http://gifuforestac.blogspot.jp/2014/10/blog-post_34.html をご覧下さい。
http://gifuforestac.blogspot.jp/2014/10/semi-long-splice-for-cable-logging.html