2015年5月22日金曜日

打って変わって広葉樹林 『森を知る』2回目

新設科目『森を知る』の2回目です。前回のテーマは、針葉樹人工林施業と林業経営でしたが、今回は広葉樹林と広葉樹林施業がテーマです。

行った先は、高山市荘川町にある「荘川広葉樹総合試験林」。岐阜県森林研究所が管理する、広葉樹の実験林です。この試験林は、設置されてからほぼ30年が経過しています。すなわち、30年間の経過が記録・記憶されているということです。

最初は、カツラ・ケヤキ・クリの人工林です。30年生の人工林を見て、適地適木、樹種特性などについて観察し、広葉樹人工林施業について考えます。

  (解説に追われ、写真を取り損ねました)


移動途中のミズナラの大木。 この木は、なぜ伐られずに残ったのか。



 120年生の二次林です。

広葉樹林の本数密度がいかほどか、なぜその密度になるのか。林冠木でありながら太い木と細い木があるが、その違いはどこから生じるのか。亜高木と低木は、どうしてそこにいられるのか。林冠木の実生はあるが、なぜ途中の階層にはいないのか。

見るべきポイント、考えることは山ほどあります。今日は、その山の1合目か2合目まででしょうか。



奥は、15年ほど前に除伐した30年生の二次林です。学生には、将来、広葉樹二次林で積極的な施業を行う意味や必要性を自ら考えられるようになってほしいと思います。そのためには、手を入れた後にその林がどうなったかを知るということが大切です。そんなことを想いながら、いろんな話をしました。



 針葉樹人工林施業では、先人達の知恵と経験がたくさん蓄積されており、それを伝授していただくことができます。

しかし、広葉樹林施業にはそれがありません。となると、不足する(というは、ほとんどない)経験は、科学的な知見を持って埋めるしかありません。もちろん、針葉樹人工林施業にも、科学的知見は必要ですが。


最後に、少しだけ樹木同定の実習。いろいろな樹種がある中、本日の目的はそこではなかったので、観察した樹種は十種ほど。



またの機会でいいので、樹種はしっかりと覚えること。

「樹種がわからないものは、広葉樹林施業に手を出すな」です。


新緑の中(クリやホオノキは展葉途中)、気持ちいい一日でした。さて、学生の頭の中は・・・

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