2015年9月16日水曜日

今年も樹木・樹木・樹木

 クリエーター科林業の『樹木学実習(1年生)/樹木学指導実習(2年生)』の今年度の1回目がありました(山村づくりの学生も1人受講しています)。この授業のテーマは、とにかく樹木(同定)・樹木(生態)・樹木(用途)です。2年生は昨年に『樹木学実習』を受講しているので、今年は指導役です。


 1回目の実習先は、高山市荘川町にある「荘川広葉樹総合試験林」です。授業で何度か訪れる場所ですが、今回はそこに生育する樹木を見て回りました。やや湿った環境に生育する樹木を主とした落葉広葉樹が今回のターゲットです。


   樹種名がわからなければ、図鑑を使って同定します。図鑑は学生がそれぞれ任意で選ぶのですが、なんと1人を除いて同じ図鑑。多様性がない。その図鑑では落としにくい(同定しにくい)樹種は、誰もがなかなか落とせません。


  今年は、トチノキが豊作です。当年生の実生もありましたので、昨年も結実があったことがうかがえます。

 この実習では、実生、稚樹、若木、成木、あらゆる成育段階で同定できることを目指します。また、葉、樹皮、樹形、枝ぶり、冬芽など様々な情報で同定できることも目指します。どれも、森林施業の中でじゅうようだからです。

 本日やったのは少し遠慮して、ブナ・ハルニレ・ケヤキ・ミズメ・アカシデ・サワシバ・キハダ・トチノキ・ホオノキ・ハリギリ・イタヤカエデ・シナノキ・クリ・ヤチダモ・ウリハダカエデ・サワフタギ・ズミくらい。次回も同じような冷温帯落葉広葉樹林に行きますので、もっともっとやりましょう。