2015年9月8日火曜日

現場を見ながら林業の経営について考える


クリエーター科の市場経済の中の林業という授業です。

林業の経営や、それを取り巻く経済環境に関する
ディスカッションを通して、今の林業の立ち位置を理解し、
今後の戦略を考えるという授業です。



初日は高野山に行ってきました。


高野山は森林面積が2,000haあり、
高野山寺領森林組合という組織で管理しています。


施業の目的は、
「高野山にあるお寺の改築、修復に使う木材を供給すること」

ここは金剛峰寺の中門です。



中門は1843年に消失しましたが、今年は空海による開創1200年ということで、
記念事業として、再建されました。


8割以上を高野山から伐りだされた300年生檜を使って建築されました。
一部は境内の木を用い、その木の切り株がこちら




今までもお寺の改築に使う以外は、
搬出して販売していましたが、材価の下落が進んでいます。


そこで、「高野霊木」というブランドで木材を販売しています。
高野山の木を伐採後、製材して宮大工さんが鉋をかけているとのこと。

HPも作成しており、マーケティングに力を入れています。
http://www.chiikino.jp/koyareiboku/index.html




森林の持続性と生産物である木材のマッチングは、永遠のテーマですが、
しっかりとした施業の方針と、ニーズに合わせたマーケティングというのが
大事なのかもしれませんね。




さて、2日、3日目は和歌山県マルカ林業で、講義です。
講師はマルカ林業の新永様です。


マルカ林業は主に和歌山県有田川町清水にて林業経営を行っています。

講師から出された課題は、

「当社経営方針、森林施業、組織体制、生産体制など、どれかを取り上げて改善提案をしてください」

ということです。


なかなか視察に行って、「うちの改善提案をしてください」という状況はありません(笑)


こういう形式にした理由は、今回は授業はただの視察ではなく、
林業の経営や経済環境について考える授業で、
一つの事象を取り上げて深堀しながら考えるためです。


ということで、いろいろな現場を見に行きました。

皆伐現場です。尾根筋に林道があるため、上げ荷での集材が可能です。




苗木です。採穂してチューブに挿し木しています。
今年の夏に採穂して挿し木しましたが、もう発根していました。




マルカ林業では、自前で生産できる体制を確立する方針を立て、
素材生産や苗木生産を始めています。


今年開設中の作業道です。




最後の発表はどうなったかというと…

女性班は、森林資源の情報を収集・整理し、売り先とマッチングさせる。



男性班は、キャリアプランを作成し、優秀な人材を確保する。



発表は、マルカ林業の社員がみなさん聞いてくれて、
ディスカッションも大いに盛り上がりました。


現場の人とのディスカッションを通して、
林業の課題も浮き彫りに。



新永様、マルカ林業の皆様、ありがとうございました。





0 件のコメント:

コメントを投稿