株スギは、「上がり子」樹形を呈する株立ちのスギです。関市板取には、2箇所に株スギの群落が残されています。
座学でも各地の上がり子を紹介しましたが、板取出身の学生1人を除いて現物を見るのは初めてです。学生たちは、その姿に圧倒された様子です。
しかし、驚いているばかりでは授業になりません。なぜこうした樹形が形成されたか、そこにどんな生態学的・生理学的な意義があるのかなどなどを考えます。
枯れた株の上には、ヒノキや様々な広葉樹が生えています。こちらは、実生からの天然更新に関して、いくつものことを教えてくれます。
目の前の株スギは、いつも目にする森林とは全くといっていいほど異なる様相を呈していますが、科学の目で見ると、普段に学んでいる林業技術に つながる要素がいくつもあります。
学校の近く(車で片道1時間弱)に素晴らしい活きた教材があることに感謝です。