2015年12月15日火曜日

山村づくり講座:地域生活実習授業報告!


山村づくり講座の「地域生活実習」で、山里の冬支度のお手伝いをしてきました

 

 

今回の実習地は、郡上市石徹白。白山国立公園の南山麓に位置する標高700メートルの高地にある小さな集落です。

お世話になったのは石徹白に移住してこられた平野さんご夫婦です。旦那さんは地域のエネルギー自給の仕組み作りを、奥さまはご自宅で「石徹白洋品店」を立ち上げるなど、お二人で地域の風土や伝統文化に根差した暮らし、生業をされています。

 

  




美濃より雪深い石徹白。ご自宅は、秋に伺った際には無かった「雪囲い」がされていました。今回の実習内容はずばり!「今冬用の薪割り」と「来冬用の薪づくり」です。
 

 

 

 
 



午前中は「今冬用の薪割り」です。ヨキ(斧)を使ってスパーン!パコーン!と割っていく平野さん、先生、2年生。

初心者の私はそう簡単にはいきません。身体の動かし方、ヨキの重みの活かし方、材の見方、いろいろとチグハグです。先生に「これならイケる」と節の少ない綺麗なヒノキを選んでいただいて、やっとスパーンと割ることができました。「割るなら気持ちよく一発で割ってくれ!」と木に怒られている気分にも……
 






ヨキだけでなく、鉄矢(楔)とハンマーを使うやり方もあります。力の弱い人、ヨキを振り上げるのが怖い人にはお勧めです。またマツのような堅くて粘りのある材の場合などにも有効です。何においても、「このやり方でしかできない」ではなく、複数のやり方を引き出しに持っている人は「強い」!







今回薪にした材は、同じ集落内の古民家を取り壊した時に出たものです。移住される前からご夫婦が憧れていた家で、縁あって解体の際に「再利用できる材」を貰い受けたのだそう。

 
 
 

建材として使える材は、H宅の隣に建築中の店舗(兼ゲストハウス)で、そのまま生かされています。

建築で使えない材も無駄にせず薪として有効利用。これからH家に暖を与えてくれます。

スギ、マツ、時々ヒノキ、クリ。縁板や床材として使われていたであろう木に触れていると「循環」という言葉が浮かんできます。森から材になり、人の暮らしの一部となり、また自然に還っていく。人としての自分はその循環の中にどうやったら戻れるか?を考えさせられます。
 

 
 
 
 
 

 
 
 





2時間の成果は3立米ほどでした。1メートル×2メートル×1メートルに積みあがった2立米分の薪を指して、「これで1か月分かな」 と一言。1シーズン分の冬支度をする仕事量を想像した瞬間でした。

 
 



昼食は、ご自宅前の畑を見ながら。奥様お手製の、地元料理を差し入れていただきました。カブラのサラダ、野菜とお揚げの味噌汁。珍しいのは「ニシン鮨」です。

みがきニシン、ご飯、大根、ニンジン、麹をまぜて樽に入れ、重石をのせて2週間。発酵した状態のものを、焼いて頂きます。「熱い鮨」という意外性に加えて「おいしい」!フライパンにくっついたオコゲの部分も、麹の香りが凝縮されていて美味でした。写真は……「おいしかった!」がゆえに撮り損ねました。

 
 
 
 

 

午後は近くの里山に入り、「来冬の薪」用に広葉樹の伐採を行いました。

コナラが中心の林で、株立ちしている何本かを切ることに。久々のチェーンソーです!


 
 

里山を歩いていて、「これで1か月分」という平野さんの言葉と、積んだ薪の量を思い出しました。薪や炭をエネルギーとしていた時代、そこに生きる人たちの目には、里山は有用な資源そのものとして映っていたはず。「里山をどう生かすか?」という課題は、現代のエネルギー事情と密接に結びついることを実感した1日でした。

 

 

※今回お世話になった石徹白洋品店さんですが、12月19日~27日まで、郡上八幡・糸カフェにて、「冬の贈り物展」を開催されるそうです。

アカデミーももうすぐ冬休みに突入!足をのばしていってみようと思っています。

http://www.musublog.jp/blog/kaoringo/

 


山村づくり講座1年   おかちゃん




投稿者 原島幹典
 

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