2012年6月23日土曜日

手工具1 鉋の仕込みに突入です。

ものづくり講座1年生はこれまで、ノミを仕込んで木のパズルを制作したり、
切り出し小刀を仕込んでスプーンを作ったり
ひと通りの木工機械の使い方を習って罫引き木の伸縮見える化装置、マスなどを作って来ました。

さて、今週彼らはついに鉋を手にすることになりました。

時代の流れで木工で鉋を使用する機会も少なくなってきているとはいえ、
やっぱり鉋を使えてこそ木工の面白さが見えてくるものだと思います。
そしてその鉋を使えるようになるには、道具をしっかりと仕込み、
あとは体でカンナがけを覚えていくしかありません。

鉋をはじめ、木工の道具は基本的に買ったそのままでは使えません。
まず使える状態にするために、「仕込み」をします。
そのためには、鉋の基礎知識、切れるメカニズムをしっかり理解した上で取り組む必要があります。
なので、鉋の仕込みの授業はそのあたりの座学から入りました。

ひと通りの基礎知識を学んだ上で、まずは台直し鉋の仕込みに入りました。
��専門用語が並び申し訳ありませんが、)
鉋身の裏押し、押さえ溝のクリアランス調整、表馴染みの調整、鉋身の耳落とし、
鉋身の研ぎ、下端の調整......
一つ一つ丁寧に作業をしないと、”切れる”鉋にはなりません。

学生達はというと、
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このように慎重に慎重に、時にはやりすぎたりして、、真剣に仕込み作業をしていました。

台直し鉋の仕込みが終われば、次はメインで使うことになる平鉋の仕込みに入ります。
順調に進んでいるように見える鉋の仕込みですが、この先どうなっていくでしょうか。

2012年6月22日金曜日

『薪集めサポートジャパンin岐阜』に参加させていただきました

郡上市明宝小川地区で開催された『薪集めサポートジャパンin岐阜』に参加させていただきました。
��.11以後、木質バイオマスの利用に高い関心が寄せられる中での開催とあり、いろいろな意味で興味津津で伺いました。

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��時受付開始でしたが、何組みかはかなり早めに到着されていましたし、名古屋や尾張小牧の愛知県ナンバーの車も多数みられました。A班、B班、二班に分かれて、午前はA班が山へ原木出しに、B班は、地元の方が事前に作っていた薪を運ぶ作業をしました。

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今回のイベントを地元側で支えられた、まちづくり団体の会長さん

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参加者全員で記念撮影

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今回のイベントは、家族連れが多く、しかも小さいお子さんが目立ちました。
子供さんが、丸太を運ぶ姿はケッコウ感動ものでした。

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女性も、汚れてもいい服装でしっかり運んでいました

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トラック3台つみこんで 「いい汗かいた~!!」
地べたに座り込んで、休憩タイム

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お昼ご飯は、地元の方が提供された「ほう葉寿司」と明宝名物「鶏ちゃん」が入った焼きそば、
それに、F社スタッフがダッチオーブンで作られた厚切りベーコンと野菜たっぷりのスープ
さらに、地元産のミョウガと赤カブのお漬物。
もう~、満腹々々 ごちそう様でした。(合掌)

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午後一、B班は午前中の作業に疲れていたのか、トラックの荷台に乗ってニコニコしていました。

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小型のエンジン薪割り機にハマってしまったのかな!?

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本格的に「よき」(斧 おの のことです)で薪割りする女性も…
「よき」を振り下ろしたときに、しゃがんだような恰好になるのは、カスッタときに刃が自分の方に飛んでこないようにするための安全対策です。

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チェーンソー講習
地元で林業を営むKさんによる、短時間ですが本格的な講習です。
流石にKさんは、県のプロ林業家育成のための講習会の講師をされているだけに、要領を得た内容でした。無料でKさんの講習を受けられるとは…、ビックリでした。

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��さんに目立てをお願いする方もいらっしゃいました。
ビフォーアフターで切れ味の違いにビックされていました。
新品のとき以上に切れるのですから…、しかも無料で!!
でも、次回はどうなるか分からないですね~??

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瞬く間にこんな薪の山が26ヶ所出来、まるで薪の山脈のようでした。
ひと山がひと組のお持ち帰り分です。

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大漁で思わずにっこり、尾張小牧(愛知県)ナンバーのカップル

東北福島県天栄村湯本地区に『きもち金持ち』という言葉が残っているそうです。
厳しい冬を越すのに充分な薪が、家の軒下に積み上がったのを見て、湯本の人々は『きもち金持ち』と言ったそうです。
深いい話ですねー!!

ふじお 記

追伸
余談ですが…、
宮城県仙台市ととなり町の川崎町を中心に活動する「川崎-仙台薪ストーブの会」では、
この『きもち金持ち』にちなんだネーミングの地域通貨『きもち』を薪づくり作業に参加した方に発行しています。「1きもち」は「薪1束」と交換できる価値を持ち、特産のきのこ、白炭など、「川崎町の資源をいかす会」の生産物と交換することもできるそうです。

「川崎-仙台薪ストーブの会」 http://niweb.kankyo.tohoku.ac.jp/maki/maki_index.html


2012年6月21日木曜日

山県市梅原地区を訪ねました

アカデミーの学生で、田舎の長男のYさんが企画した「梅原村人(むらびと)くらぶ ~Y家とその周辺~」に参加させてもらいました。
「とにかく、Y家へ遊びにきてください! ありふれた村の暮らしをご案内します。そしてY(自分)が気づいていない地元の魅力や宝物を発見したら、ぜひ教えてくださいね!」といざなわれて、


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早速、Y家の納屋見学

つぎは、
自走式の草刈機で草刈体験

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��さんのおやじさんにエンジンのかけかた、曲がり方など使い方のレクチャーを受け、Y家の東隣の公園で参加者が代わる代わる草刈体験をさせてもらいました。

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右がY家の田んぼ。耕作はしていないが、それなりに管理をしているビオトープ田んぼです。勿論、無農薬なので野鳥がよく餌を捕りに来るそうです。乗入れに芝生が植えられているのは初めて見ました。
左は、地区一番の名人のお百姓さんの田んぼです。
この方の田んぼ以外は、耕作放棄地が目立ちました。

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12時も少しすぎ、見て廻りでお腹もすいて、Y家に上がらせて頂き各自持参のお弁当でお昼ご飯。
主婦二代の合作の大鍋の味噌汁がとても美味しかったです。ごちそうさまでした。(合掌)

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地区の白山神社への参道、両脇の人工林には孟宗竹が侵入して鬱蒼として暗い林でした。

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地区一番のお百姓さんのおばちゃんと遭遇
今日のいきさつなどお話しする

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地区のお墓を見せてもらいました。
お墓を護る『六地蔵さま』

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地元将来を語る「おやじの会」のリーダーOさんとYさん

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小学校に通った通学路をたどり、道草を食う話を止めどなく語るYさん
この小さな用水路ではホタルが飛び交うとも…、

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��さんの通っていた保育園が境内に有ったという加茂神社

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この地区唯一の食品や雑貨を扱う商店「タロサ」ことY商店
レジ前で店主と語るOさんとYさん

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��商店前で…

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早めの夕食にバーベキューをしていただき、とても有意義な交流ができました。
ひとり500円の会費以上の大盤振舞いに参加した全員、大いに感謝でした。
御馳走様でした。(合掌)

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この地区の方が、「仮面ライダー」という屋号で呼んでいるお家の前で、
仮面ライダーV3と一緒に写っているのはYさんの二男坊

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��さんのご家族全員やOさんも交え、今日一日の「ふりかえり」をしました。
受け入れて下さったYさんのご家族のみなさん ありがとうございました。


高性能林業機械の操作演習

今週の月曜日から金曜日まで長野林業大学校との交流授業を行っています。

18(月)~20(水)の3日間は,高性能林業機械のレンタルを行っている
株式会社ヨシカワさんにお世話になり,高性能林業機械操作演習を行いました。

主に建設機械のレンタル事業を行っている株式会社ヨシカワさんでは,
「YDEC」というシンボルマークを掲げていますが,

Youthful(若々しい行動力)
Dearly(相手への思いやり)
Excellent(優れた技術と知性)
Creative(創造的な指向)

という意味だそうです。


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「YDEC」のロゴです。

林業機械には高額な機械が多く,経営資源が少なく機械を購入できない
林業事業体にとっては,(株)ヨシカワさんのようにレンタル機械を
提供してくれることは,とても大きな力となります。


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初日は高性能林業機械の概要や,メンテナンスの方法について,
��株)ヨシカワさんの技術者の方に説明して頂きました。



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フォワーダのメンテナンス中です。




後半の2日間は,機械の操作演習です。

��班に分かれて,ハーベスタ,フォワーダ,ザウルスロボ,小型バックホー
の操作演習を行いました。

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KESLA製 ハーベスタ


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松本システムエンジニアリング製 ザウルスロボ



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諸岡製 フォワーダ


それぞれ,株式会社ヨシカワの技術者さんが張り付いて,
丁寧にメンテナンスの方法から,操作まで教えて頂きました。

あっという間に3日間が過ぎましたが,
林業機械のことを,操作しながら勉強することができました。

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最後に,長野林業大学校,森林文化アカデミー,(株)ヨシカワの皆様と記念写真です。

��株)ヨシカワの皆様,ありがとうございました。

2012年6月20日水曜日

エンジニア科 「林地を測る」の授業でコンパス測量実施

エンジニア科 「林地を測る」の授業でコンパス測量実施

 エンジニア科1年生の授業 「林地を測る」 でコンパス測量を実施しました。

 本日は台風が迫る中、森林文化アカデミーのメイン校舎周辺を周囲測量です。河川沿いや駐車場沿いとはいえ、アップダウンあり。
 しかも雨天という悪条件で傘をさしながらの測量です。

 道具は (1)牛方式ポケットコンパス
     (2)木製三脚
     (3)50m巻き尺
     (4)測量ポール
     (5)野帳です。
 これらを使って、誤差率1/100を目指します。

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 台風による雨が降っていますが、傘をさして測量しています。川沿いの測線は木々が覆い被さって薄暗くかつ見通しが悪い。逆に駐車場側は明るく見通しが良い。

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 校舎周囲を測量したら情報処理室で測量計算です。パソコン上にあるエクセルソフトで
  (1)方位角  (2)高低角  (3)斜距離  の三項目を入力します。
 最近は便利なもので、磁北偏差修正も作図もしてくれます。

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 精度は1/235だった。まずまずの出来あがり。次回はレーザーコンパスでの測量です。さぁこれからが本番だよ。

 以上、ジリこと川尻秀樹からの報告でした。


2012年6月19日火曜日

高山市荘川町の広葉樹実験林を見学

 クリエーター科2年の「森林施業演習」で,先週の今須に続き高山市荘川町六厩の
広葉樹実験林の見学に行きました。標高は1000ⅿ前後あり,冬にはサラッとした雪が
降るらしく,また国内でその日一番の寒さを観測することもあるらしいです。

 そんな冷温帯に位置する実験林。まずはクリやケヤキ,カツラのおよそ30年生の
人工林を見ました。クリで用材あるいは建築用の土台がかろうじて収穫できるか,
といった立木がちらほらある具合でした。

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 大きなミズナラの老木も見ました。その大きさと佇まいは圧倒的な存在感があり,
個人的には最も興奮した瞬間でした。今のところ,この地域はまだナラ枯れが
入ってきていないようですが,すでに隣の村では被害が出ているようです。
ここも時間の問題なのかもしれないと思うと,何ともいたたまれない気持ちになります。

 枯れるのを待つだけなら,その前に伐って木材として利用すべきなのか。
枝振りや樹形を見る限り,用材として市場では高く売れないのかもしれません。
だからといってパルプや薪とかのように細かくして形に残らないものとして
使われるのは,個人的には腑に落ちません。

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 さて広葉樹施業は,スギ・ヒノキなどの針葉樹ほどの研究実績がなく,
また針葉樹のそれに比べると不確定な要素が多いとされています。
積極的に手をかけることが必ずしも適しているとは限らないようです。
誤った認識で手入れをすれば,用材の収穫を目指す林としてはかえって
質の悪化に陥りかねません。だからと言って,何も施さなくていいのかというと,
当然そういうわけでもないようです。

 特に間伐はスギやヒノキと同じ感覚ではやってはいけないとのこと。
節の有無は建築材となる針葉樹よりも,広葉樹のほうがはるかに重要です。
それと同時に,材の長さという点では枝下高(地表から下枝までの高さ)が
重要です。一方で太さの成長は樹冠の広がりが関わってきます。
良質な材にするためには,枝下高の高さと樹冠の張り具合の両立が
鍵となるようです。また後生枝の発生を防ぐため,中層・下層木は
不必要に伐ってはいけません。

 非常に大ざっぱではありますが,このように広葉樹施業においては,
よりシビアな間伐のノウハウが必要になることがわかりました。

 かつては薪炭林として,あるいはパルプや用材向けに伐採された
広葉樹の林は,その後ほとんど人の手が入らないまま30~40年ちかくが
経過しています。人が手を加えることによって,用材としての価値を高める
ことが果たしてできるのか。その他にも,収穫の方法は皆伐か択伐か,
シカなどの獣害対策やナラ枯れ対策はどうするかなどなど,
広葉樹林にも課題は山積していると痛感しました。

 林業再生講座2年 野村



2012年6月14日木曜日

森林整備のための 「施業プランナー」 上級研修会で リスクコミュニケーション研修 開催

 岐阜県が平成20年度から育成してきた施業プランナーですが、今年から新人プランナーや地域で孤立するプランナーを束ねていけるような「上級プランナー」を3年間掛けて研修育成することとなりました。
 本年度はコミュニケーション能力に重点をおいてリスクコミュニケーションやファシリテーションを学びます。

 今回、お招きした先生は元森林文化アカデミー准教授の八尾哲史さん。八尾さんが数々の化学物質に関するリスクコミュニケーションのファシリテーターをされた実績から、川尻が無理矢理、林業でのリスクコミュニケーションをお願いしたのです。


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 リスクコミュニケーション (Risk Communication:以下、リスコミ) とは、私たちを取り巻く社会でのリスクに関する正確な情報を、行政や専門家、企業、市民などのステークホルダーである関係主体間で共有し、相互に意思疎通を図る合意形成の一つです。

 リスコミは災害や環境問題、原子力施設などの問題につき、安全対策に対する認識や協力関係の共有を図ることが必要な場合に実施され、これまでは化学物質の「環境リスク」について、環境省などが音頭をとって大企業と地域住民などのリスコミが実施されてきました。

 しかし、環境問題に直結する森林整備を考える上で、「林業でもリスコミが必要」であることを施業プランナーの上級者には理解してもらいたいと考えて、今回の研修を設定しました。


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 八尾さんは、冒頭から研修受講者、講師、企画側の「相互作用」を重視した研修の進め方について説明され、
 (1)コミュニケーションの機能
(2)研修とコミュニケーションの関係
 (3)林業とコミュニケーションの関係 について、解説されました。
 「他者理解と信頼関係の構築」、「個人と社会的集団の成長」では南アフリカのアパルトヘイト問題では、「議論・討論」では問題解決できなかったが、「対話」による解決の方が時間はかかるが得るものが大きかった事例を紹介されました。
 議論・討論では主張を言い合うばかりで、自分自身が変わらない。しかし対話は何度も同じテーブルにつくことを前提としているので、相手を受け止めて自分が変わる必要がある。「受け止める」と「受け入れる」は意味が違う。 話す相手に変わってもらうことを期待するなら、相手の言葉を一度受け止めることが重要と話されました。・・・・すでに、「提案型集約化施業」での重要なポイントが出てきました。



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 「客観的リスクとリスク認知」では、特に「認知」に関して専門家と一般人とのズレが大きいこと。個人によって、バラツキがあることを再認識しました。


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 「リスク認知に対するバイアス」についてです。ちなみにバイアス(英:bias)とは「斜め、偏り、歪み」を意味し、「偏見」や「先入観」という意味をもちます。
 ここでは」「リスク」の存在だけを知った状況は危険・・・「知らせない」という選択は危うい。「危険」という強固な信念ができると容易に変革できないため、最初の情報提供はきわめて重要。情報の提供方法によって認知が大きく異なる。方法を誤ってはいけない。

 事業体は最初からリスクについての情報提供を中心としたコミュニケーションに取り組むべき。リスクに関する問題を共有し、相互に意思疎通を図ることで、信頼と理解のレベルを上げることが重要である。



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 次に、リスクコミュニケーションが取り扱う主な問題を林業にあてはめると、そして森林組合や林業事業体がリスクコミュニケーションすべき相手は、・・・・
 今後は森林所有者や地域住民だけでなく、従業員や県民や市民オンブズマンの可能性もある。
 重要なのは「相手の立場で考える」、相手の心の枠でとらえ、心の枠で共感する。・・・こうした考え方は今までの林業には無かったよね!


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 午後からはワークショップです。研修生が「地域住民」という設定で、村の中心部を木材を積んだトラックが往来することに関する座談会や説明会を開催したい林業事業体にどのような説明を求めるのかか?
 研修者が2班に分かれて、以下のことを考えます。
 (1)出席者の範囲や数、地域からは誰がでるべきか、
  事業体には誰にきて欲しいのか、その関係者の範囲は?
 (2)座談会や説明会はどこで開催して欲しいか
 (3)説明の内容は何か、どんな質問をしたいのか?
 (4)座談会・説明会開催前・後に、事業体に求めたいことは何か?


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 ワークショップをやってみると、なかなか事業者の立場から脱却できない自分の存在。今まで気がつかなかった地域住民としての思い。様々な考えが飛び出します。
 ワークショップの最終はグループ発表です。


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リスク情報伝達時の問題点として
 (1)受け手のニーズに配慮しない・・・信頼を失いやすい状況を作ってしまう。
 (2)受け手の認知に配慮しない・・・「分かりにくい」ことが原因で不安が増幅する。
 (3)すばやく対応しない・・・情報がないがゆえに不要な不安が増幅し、信頼も揺らぐ。

 このため、受け手を理解し、受け手とともに考え、組織の判断にスピード感を持たせる。といった対応策をとる必要性にふれられました。


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 会合形式のリスコミでは、参加者を30人程度にし、質問にしっかり回答できる事業者、地域のキーパーソン、行政関係者の参加、中立的立ち場の専門家、寄り合い施設の利用、円座(サークル配席)、冒頭の説明、情報原則開示、明確な伝達など、様々な項目について具体例をあげながら解説してもらいました。


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 最後に「クライシス・コミュニケーション(Crisis Communication)」です。
 「クライシス・コミュニケーション」とは、非常事態の発生によって企業が危機的状況に直面した場合に、その被害を最小限に抑えるために行う情報開示を基本としたコミュニケーション活動です。
 リスクマネジメントの一環として、事実関係や実施する危機管理対策の内容を各ステークホルダー(利害関係者)に迅速かつ適切に伝達するのが、クライシス・コミュニケーションの最も重要な役割です。


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 緊急事態発生に対して対応が適切かどうか?
 組織の中にリスコミ体質を作っておけばクライシスも乗り切れる。大変だけど、こうした対応策を持っていれば、信頼されること間違いない。


 多分、林業でのリスクコミュニケーションは日本では初めてのことと考えます。しかし今後作業道開設に伴う渓流水の濁水、林地崩壊など、様々な点で必要となってきます。
 全国に先駆けて勉強された研修生の皆さん、トップランナーである皆さんが「これからの施業プランナーの見本」となるのです。頑張ってください。それと講師の八尾さん、本当に有り難うございました。大変有意義な時間でした。

 以上、報告はジリこと川尻秀樹でした。